●前田日明が凱旋試合でポール・オーンドーフを破った1983年の年間ヒット曲を見ると、衝撃の事実が!!

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

1983年は前田日明が凱旋試合でポール・オーンドーフを破った年であるが、同年のオリコン年間TOP20を見てみると衝撃の事実が明らかになった。
次のランキングが当該のTOP20である。

1位「さざんかの宿」大川栄策
2位「矢切の渡し」細川たかし
3位「めだかの兄妹」 わらべ
4位「探偵物語/すこしだけやさしく」 薬師丸ひろ子
5位「氷雨」佳山明生
6位「CAT'S EYE」杏里
7位「ガラスの林檎/SWEET MEMORIES」 松田聖子
8位「セカンド・ラブ」 中森明菜: 9位「フラッシュダンス」 アイリーン・キャラ:
10位「め組のひと」 ラッツ&スター
11位「時をかける少女」 原田知世
12位「3年目の浮気」 ヒロシ&キーボー:
13位「1⁄2の神話」 中森明菜:
14位「初恋」 村下孝蔵
15位「氷雨」 日野美歌
16位「天国のキッス」松田聖子
17位「禁区」 中森明菜
18位「浪花恋しぐれ」 都はるみ・岡千秋:
19位「トワイライト 夕暮れ便り」 中森明菜
20位「想い出がいっぱい」 H2O

何が衝撃か?
そう、1位と2位が演歌ではないか!!
さらに20位以内ということであれば、演歌が「6曲」入っている、年間のトップ20位の中へだ。
そして当時わたし、(へ、宴かなんか一生聴くものか、このロック野郎がさ!!)などとうそぶいていたわけだが(実は半年ほど前まで同じ調子だった 笑)、このトップ20に入っている演歌、今でもすべて少なくともサビの部分は歌えますし!

いやあ~、80年代でも演歌はこれだけ日本国内に浸透していたわけである。
まあ『ザ・ベストテン』などの歌番組を視聴するのが多くの人たちの習慣になっていたとは言え、演歌がここまで売れていただけでなく、日本人の多くが口ずさめるほど浸透していたとは。
現在例えば、新時代の演歌の売れっ子として、市川由紀乃、山内惠介、丘みどりらがいるけれど、中高生がその持ち歌を口ずさんでいるかと言えば、なかなかそんな光景は見られない。
ちなみに余談ではあるが、20位の「想い出がいっぱい」的な歌がわたしは非常に苦手なのである。(個人的感想です)