●この秋、新高梨と富有柿を食べまくり、柿の栄養素と抗酸作用をラップ化し、柿の木の美について語るわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

末尾ルコ「食の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

2017年夏、とてつもなく暑かった。おかげで何度か体調も崩した。(ああ、これも温暖化の影響だろうな)と思ったものだ。
ところが11月20日、「1月並みの気温」だという。温暖化はどこへ行った?こんなに早く寒くなると、暖房用の電気代が跳ね上がるじゃないか。
去年、(エアコンより安いだろう)と思って買ったハロゲンストーブが以外にもかなりの電気代を費やす結果となってしまい、しかしまあ、寒いのに暖房しないわけにはいかないからね。
ところでお話少し変わり、今年の秋は新高梨と富有柿をよく食べている。
かなりでっかい新高梨が約200円、富有柿が約50円で、A Maxで売られていて、(こりゃあ食べなきゃ損)とばかりに食べているのだが、さっぱりシャキシャキの梨と濃厚な味わい深い富有柿のバランスがグーであるほどに。
そして、やはりよく食べるものはその栄養素なども気になるもので、だいたいにして分かってはいるつもりなのだけれど、いつもチェックしていないと忘れてしまうもの。
そして調べた、梨と柿の栄養素。
とりわけ柿に豊かな成分が含まれているという事実に、(おほう!)と(『バガボンド』の)伊藤一刀斎のごとき声を・・・上げはしなかったけれど。

ビタミンCにビタミンA
カリウム、タンニン、
あはあはあは
食物繊維は
ペクチンで、
βークリプトキサチンも
fuckin’POP
これは降参、
抗酸化
ふへふへふへふへ
抗酸化で
降参か?

というわけで、思わず柿の栄養素をラップにしてみたけれど、そう、柿には抗酸作用に資する多くの栄養が含まれているのである。

抗酸作用に関してはわたしも非常に興味あるところだけれど、何にせよ、「過度な期待」は禁物だというのもわたしが人生を送る上でのポリシーの一つである。
「何か」で「絶対病気にならない」とか「何か」で「絶対老化現象を軽減できる」とかいう確実なセオリーは今のところ存在しない以上、(ひょっとして、役立てばいいけれど)くらいのスタンスで十分なのである。

柿と言えば、実は10代、20代の頃はほとんど食べていなかった。
フルーツの中でも、「鈍臭い」イメージになっていたのだ、見た目も味も。
ところがその後徐々に、わたしの中で「柿の復権」が成されてきた。
その理由は必ずしも明確ではないが、ある時心から感じたのは、それがいつだったかもはっきりとはしないが、

柿の木のシルエットを、
何て日本の伝統的な美に満ちているのだ

と、ある種の感動をしたことも影響しているに違いない。