●「大晦日に朝青龍VSボブ・サップ」???という情報から、「ヒョードルVS小川直也」などめくるめく華麗な記憶を展開するわたしです(←山田姉妹「みずいろの手紙」風に)。

末尾ルコ「格闘技の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「大晦日に朝青龍VSボブ・サップ」とかいう情報があったから、(ち、またRIZINが下らんくとを・・・)と不快さに地団太を踏みそうになった(←かなり盛った描写)が、地上波のテレビではなくてインターネットテレビのAbemaTVで、しかも「朝青龍を押し出したら1000万円」という企画の中の話だというから、まあこういう「お遊び」なら「ご勝手に」というところだ。
今はRIZINの地上波放送があってもほとんど観てないが、なにせ精神衛生上よろしくない事象が多いし、最近は同時間にBSで歌番組を録画することも多いのであるし。
基本的にわたしはテレビ放送を放送中に観ることは、ニュースとテニスの生中継くらいなのである。
地上波にせよBSにせよ、CMときたら、まったく精神衛生上極めて悪影響をもたらすものばかりだからね。
それでもたまには観ておかないと、「どのような悪質なCMが放送されているか」を知らなければ批判もできないわけだから。
立ち技女子格闘技選手としてのRENAにはある程度の魅力を感じはするけれど、山田姉妹とか丘みどりとかが裏番組へ出演している時にRENAを録画はしませんぜ。
わたしのDVD/BDプレイヤー、BDを読み込まなくなっているし、DVDの動きも怪しいし、HDDは常にほとんど満杯状態だし・・・HDDに山田姉妹の貴重な映像を録画していて、これをどうバックアップしようかと頭を悩ましているところである。
もちろん2番組同時録画はできない。
RENAは今のように狭い世界だけで戦っていても、まともな「女子格闘家」としてのドラマは立ち上がってこないのである。
それにしてもRIZINでやったボブ・サップVS曙は酷かった。
とうに格闘技の世界から遠ざかっている二人をリングに上げ、案の定動きは緩慢、すぐに曙の後頭部から出血し、延々とドクターチェックが続く・・・ボブ・サップVS曙が初めて対戦した時はエポックメイキングだったけれど、筒井康隆「走る取的」を読んだ者が持っていた「相撲取りは実は滅茶滅茶強いのだ」という幻想を完全崩壊させてくれた試合とはなった。
他にも高田延彦が北尾光司をハイキックでKOした試合もあって、「ブック破りの一戦」と見做す向きもあるのだけれど、UWFインターのリングで行われた試合でもあり、わたしはちょっと判断しかねている。
そして「金メダルを獲るほどの柔道家なら、パチモン総合格闘家などちょちょいのちょいだ」という幻想を完全崩壊させてくれたのが、「エメリヤーエンコ・ヒョードルVS小川直也」であることは言うまでもない。
あの試合、とても好きなんです。
全盛期のヒョードル絡みの試合はほとんど好きなのだけれど、「ヒョードルVS小川直也」戦の直前には、「小川幻想」が極限まで膨らんでいたのである。
『紙のプロレス』などを見ても、「小川優位」の意見が多かった。
今となってはお笑い種の「予想」だったのだけれど。