●「嫌な人・困った人」の研究~「死ぬほどつまらない話を延々と続ける女性」。

末尾ルコ「人間観察で、知性と感性を鍛えるレッスン」

一人の人間って、生涯何人の「嫌な人」と出遭うだろうか。
それは当然、「どんなライフスタイルを送っているか」によるだろうし、「社会的ポジション」のもよるだろう。
ただ、この「社会的ポジション」という概念も実は非常に脆弱な一般常識に基づいた観念なのですな。
まあ「既成概念としての社会的ポジション」を「すべて無効」だとまでは言わないけれど、「人間の人生」をちょっと俯瞰で見るだけで、よく言われている「社会的ポジション」なんて、

「吹けば飛ぶよなものなんだ」

ということがよく分かるはずなのだけれど、物事を俯瞰で見ることのできる人がそう簡単には増えないのが現実ではあるのだな。

まあ現在わたしの場合は勤め人ではなく、いわば自由業で生きているので、「どうしても毎日会わねばならない嫌な人」という存在は基本的にはない。
けれどこの前に書いたように、カフェでいきなり精神バランスを完璧に狂わせた女性が話しかけてきたりするわけで、もちろん世の中、何が起こるか分からないし、どんな人間と関わってしまうか分からないもので、「常に警戒は怠らず」を肝に命じていなければならない。

さて、「嫌な人・困った人」は、世の中にごまんといるし、分類しようと思えばいくらでもできるけれど、次のようなタイプは本当に「嫌で、困る」。

「自分だけ話する人」

はい。

これは今までにもメルマガや当ブログで取り上げてきたけれど、ある女性、もっと言えばその人は「ピアノ教師」だったのだけれど、知人の若い女性が、「わたしが一番お世話になっている人です」とか言って紹介してくれて、まあその当時は40代くらいの人だった。
紹介された当初は向こうも緊張していたようで、「普通の対応」だけったけれど、何度か会ううちに、「本性」が露になってきた。
あ、わたしはその女性を「女」として見たことはありませんよ。
その女性がわたしをどう見ていたかは知らないけれど、夫も大学生の息子もいて、夫の悪口はしょっちゅう言っていた。
正直なところ、2回ほど数人のグループの中で会って、(つまらない人だ)とほぼ見切りを付けていたけれど、即刻「人間関係を切る」とまでには考えていなかった。
ところがある時「ちょっとお茶しませんか」というメールが来て、気は進まなかったけれど、(まあたまには・・・)と殊勝な(笑)気持ちで足を運んだのが大間違い。
カフェのテーブルで対面した後、延々3時間、その女性の独演会になってしまった。
またその内容が本当につまらない、自慢話と雑誌などからの受け売りばかり。
「受け売り」を日常的にやってる人って、

「雑誌やネットで出鱈目な知識をゲット
 ↓
即出し」

というのがバレバレなんだけど、もちろん当人はそれに気づいてない。

そして最悪なのが、相手(この場合、わたし)がいかにも(つまらない)というサインを送っているのにまったく気づかないのですね。