●末尾ルコ偏愛、お薦め「恋愛映画」トップ5。~『ニキータ』、その美しき「別れのシーン」。

『ニキータ』の主役はアンヌ・パリローとジャン・リュック・アングラード。
パリローは彼女のキャリア全体を概観しても、「『ニキータ』のために女優になった」と評していいだろう。
「殺し屋」のイメージとしてまったく相応しい風貌、肉体、そして雰囲気を造形して撮影に挑んだ。
ジャン・ユーグ・アングラードはまだ若く綺麗で、ワルっぽいけれど繊細である。

そんな二人の「別れのシーン」は、わたしが知る映画の中の「別れのシーン」の中でもまさしく指折りのものだ。
哀しく、美しく、そして強い。