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●「退職」を「卒業」と言い換える是非について&カフェのマナー~「テーブルバンバン叩き女」について。 [「言葉」による革命]

●「退職」を「卒業」と言い換える是非について&カフェのマナー~「テーブルバンバン叩き女」について。

末尾ルコ「社会観察で、知性と感性を鍛えるレッスン」

3月11日、Yahooニュースで次のような記事を見た。

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「AKB48の影響? 会社を退職ではなく、涙ながらに「卒業」する人が増えるワケ(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180311-00000009-nikkeisty-bus_all)」

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まあこれ、記事を全文読む必要もなく、タイトル通りの内容だけれど、そりゃあどこでもかしこでも「卒業」「卒業」「卒業」を連発しまくる昨今で、一般社会人がそれにならって使っても何ら不思議はない。

「卒業」という言葉は、以前は「脱退」「解散」そしてこの記事の場合は「退職」「離職」などと言っていたのを「言い換え」しているわけだが、この「言い換え」風潮には常に大きな注意を払っておくべきだ。
「言い換え」によって、多くの人たちが「何かに直面する」のを避けるようになるしばしばであるし、政治や大企業、広告代理店なぢが「何かを隠したい」場合にもよく「言い換え」が使われるものである。
この「卒業」の場合は、流行り始めた当初は非常に気色悪かったけれど、「退職」など、「組織を離れる」際の言葉にかなりネガティヴなイメージのある日本だから、代わりに「卒業」という言葉を使うのも、(まあ、いいかな)くらいに最近は捉えている。

「言い換え」や「新語・流行語」などの問題、実は日本社会のクオリティに大きく影響していると考えている。
今後も折に触れ、追及していきたい。

最近、「ネッシーの目撃情報、増える」という内容の報道を見かけたことがある。

話変わって、カフェなどでのマナーの問題。
これは比較的女性に多く見られるのだけれど、話が盛り上がっている状態で、

「テーブルをバンバン叩く」人

がいるのである。
一体なぜテーブルを叩かなきゃならない?
しかもカフェなどでまったくの他人も多く同席している長テーブルに座っていても、「バンバン叩く」人間がいる。
五月蠅いのはもちろんのこと、「他の客に振動が伝わってくる」んですけど!
ちなみにわたしはどんなに話が盛り上がっても、テーブルバンバン叩き」はしたことがないし、しそうになったこともない。
要するに、「習慣」の問題だろう。
バラエティ番組の影響もあるのかもしれないが、わたしは基本、民放地上波のバラエティ番組を観ないのではっきりしたことは言えない。
しかし結局、「マナーの悪い人間」は、「他人の存在」を意識できないのが根本にある。
「自分」、そして「自分の仲間」しか世界はないのだ。
ほんの少しでも、(周囲に迷惑が掛からないように)と意識するだけで、「マナー」などという言葉を使う必要もなく、「自然なマナー」は身についていくはずだけれど、そんな最低限のことができない人間が多くなっている感がある。
「一部外国人と比べたら、日本人はずっとまし」と言う人もいて、それは確かに事実だろう行けれど、「悪い例と比べてどうするんだ!」と思うのも当然ではないか。


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(。・_・。)2k

先日 ラーメン食いおわってるのに 出てこない餃子に
苛立ち 丼を箸で叩こうかと思ったのとはちょっと違いますが
いますね そういうお姉ちゃん達
オツム ノックしてやろうかと思いますが
どうやら 俺も最近 大人になったようで
手の出るのが遅くなりました 鈍くなったのでしょうか(笑)


by (。・_・。)2k (2018-03-18 02:27) 

いっぷく

たぶん芸能史的には、73年に弟の問題で紅白を辞退した(ことになっている)美空ひばりが、最初に「卒業」という言葉を使ったのかもしれません。ただ、それはメディアが美空ひばりに遠慮してそうなった感じで、はっきりと「卒業」という表現で脱退を発表したと確認できたのは、86年のおニャン子クラブの「なかじ」のときだと思います。
もともとおニャン子クラブが、素人のクラブ活動という体裁でしたから、そういう表現になったのだと思います。河合その子もそのとき一緒にやめているのですが、彼女の場合にはそのまま芸能界に残るのと、もともとおニャン子クラブは腰掛けだったこともあり、歯科助手の専門学校という一般人に進路をかえる中島美春の方が「卒業」というイメージがぴったりで、ちょうど3月だったので、それも「卒業」という言葉が合っていたのでしょう。
おニャン子クラブは、派閥があって人間関係が難しかったらしいですが、それを束ねていたのが中島美春で、中島のために「じゃあね」という歌も作られたわけですが、今見ると、中島を扇の要にして、仲が良かった新田恵利と永田ルリ子を2列目にしたいい形で歌ってますね。おニャン子クラブの中では、唯一いい歌だと思います。しかし、その後の「卒業」は、野球で言う自由契約のような人もいましたので、実態とはいささか異なる「言い換え」になってしまいました。
AKB48に比べると、そのプロトタイプとして活動期間も短かったおニャン子クラブですが、現在の芸能界のプロモーション活動にそのノウハウは活かされているように思います。「卒業」という表現ももしそうだとすると、芸能界にとどまらないわけですね。

>「テーブルをバンバン叩く」人

今のバラエティは、リアクションが大事らしいので、テーブルたたきもあるかもしれませんね。
馬場がブリスコからNWAをとった試合で、馬場が河津落としからフォールに行ったところをブリスコがカウント2で起きると、セコンドのマティ鈴木が「カウントが遅い」と言わんばかりに3回マットを叩き、清水一郎アナが「悔しがる、マティ鈴木」と実況する場面は、昭和プロレスファンの間では語り草ですが、そのシーンとは全然意味が違いますからね
あれ、マティ鈴木、清水アナに実況で名前を呼んでもらい、なかなかうまいことやったなと思っているのです。
2回マットを叩いた後、3回目は少し間を開けて叩きながらぴょーんと飛び上がるような仕草をしているのですが、最初、その飛び上がる行為の意味がわからず、ただ興奮しているのかなと思ったのです。
でもよく考えたらそうではなくて、飛び上がることで「ほら、こんなに3つめのカウントが遅いからブリスコが起き上がっちゃったじゃないか」ということを示しているんですね。芸が細かいのです、マティ鈴木。
そこに気づいてから、私はその「パンパン。パーン」と叩いて飛び上がる仕草が頭にこびりついてしまい、話がうまく噛み合わないと、脳内で「パンパン。パーン」をやっています。さすがに、実際にテーブルを叩いて飛び上がることはできないですから。そんなこと突然やったら何事かと思われてしまうし。


>皆に「有村架純と絶対結婚すると願ってもらう」実験をしていただきたいですね。

これはすばらしいご提案ですね。
実はSo-netブログには、「引き寄せの法則」のファンが多いようで、またいろいろあるんだろうと腹をくくって書いたのですが、この実験のご提案で今回は荒れずにすむと思います。
by いっぷく (2018-03-18 03:43) 

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