●ヒュー・ジャックマンの充実と、凶暴な少女、映画『ローガン』は傑作である。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

映画『ローガン』については各国のメディアが絶賛しており、絶賛を受けて鑑賞しても大きな興奮と感銘を与えられる見事な作品だ。
わたしはかつてヒュー・ジャックマンも彼が演じる「ウルヴァリン」も好きではなかった。
どうにも大味な印象のみで、『Xメン』のシリーズであれば、「マグニートー」が一番好きかなというところだった。
ヒュー・ジャックマンの印象が好意的なものに変わったのは、『レ・ミゼラブル』あたりからだった。
キャスティングを見た時は、(ジャン・バルジャンはラッセル・クロウの方だろう!)と思ったのだが、作品の出来に大満足し、映画館で二回観た。(つづく)