●『都道府県の魅力度ランキング』、1位と最下位はどこか?あるいは、このランキングに何らかの信憑性はあるのか?

末尾ルコ「社会問題の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

株式会社ブランド総合研究所が『都道府県の魅力度ランキング』を発表していて、その2017年版がこれである。

1位 北海道
2位 京都府
3位 東京都
4位 沖縄県
5位 神奈川県
6位 奈良県
7位 大阪府
8位 福岡県
9位 長野県
10位 石川県

11位 長崎県
12位 兵庫県
13位 宮城県
14位 静岡県
15位 愛知県
16位 広島県
17位 青森県
18位 鹿児島県
19位 千葉県
19位 宮崎県

21位 大分県
21位 熊本県
23位 富山県
24位 秋田県
25位 山梨県
26位 新潟県
27位 島根県
28位 高知県
28位 滋賀県
30位 三重県

31位 和歌山県
31位 山口県
33位 香川県
34位 愛媛県
34位 岩手県
34位 福島県
37位 岐阜県
38位 山形県
39位 福井県
40位 岡山県

41位 鳥取県
41位 群馬県
43位 栃木県
44位 埼玉県
45位 佐賀県
46位 徳島県
47位 茨城県

どうやってランキングを決めたかと言えば、認知度や魅力度、イメージなどについての「設問に対する有効回答」だというが、要するにこれは、「どれだけの実質的魅力を持っているか」を厳密に検討したのではなく、回答者が常日頃持っているイメージを集計したランキングだと言うことができるのではないか。(本当に調査が行われたと信じるとすれば、だが)

例えばわたしに調査が来たとしても、「実際に行った場所」はかなり偏っており、当然ながら、「行ってない場所」については自分の中に持っているイメージによって何らかの回答を捻りだすしかない。
しかし仮にすべての都道府県へ足を運んだ経験があったとしても、短期の滞在でその地域の魅力が理解できはしないだろう。
『都道府県の魅力度ランキング』としてけっこう大々的に発表されているけれど、せめて「好印象ランキング」くらいにしておくべき内容なのだと思う。
他にも例えば、ポーラが毎年発表している『ニッポン美肌県ランキング』なんかも実に適当なものに感じるけれど、そのお話はさておいておこう。

基本として、どんな地域にも何らかの魅力があったり、何らかの「欠点」らしきものがあったりするのが普通だと思うが、確かにわたし自身にとっても、「魅力のイメージが湧きにくい県」はある。
わたし自身が常日頃どのようなイメージを持っているかを確認するためを含め、個人的「魅力のイメージが湧きにくい県」を挙げてみよう。
千葉県
大分県
熊本県
富山県
山梨県
島根県
滋賀県
三重県
和歌山県
山口県
香川県
愛媛県
岐阜県
山形県
福井県
岡山県
鳥取県
群馬県
栃木県
埼玉県
佐賀県
徳島県
茨城県

あら~(笑)、けっこランキングの下位グループと一致してるじゃないですか。
わたしは進学塾教師時代に社会科も教えていたので、各都道府県の「特徴」ならだいたい分かっているけれど、「特徴=魅力のイメージ」ではないですね、確かに。