●2018年、夏は暑い、湿度も高い…温暖化?あるいは、スペースXイーロン・マスクの火星移住計画とか。

末尾ルコ「気候と世界情勢の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」


夏は暑い。
熱中症になってはいけないし、それでなくても夏は不快な気分になることが多いし、わたしの家のリビングは冷房をつけて閉め切っても、(こりゃあ涼しいや)と感じるほどは冷えないし、そもそもエアコンつっ放しは電気代がかさむしで、困ったものではある。
とは言え冷房は冬場の暖房代よりは電気料はかなり安く抑えられて、冬場は電気料請求の葉書を見るのがせつなかった。
それにしてもこのところ毎年天気、まるで悪意があるような様相を呈しているが、これはやはり地球温暖化の影響なのか?
わたし自身には、そうしたことに対して明確に回答できるだけの化学的見識はない。
そもそも「科学的見識」があれば、この問題に対する「断言」ができるかどうかも疑問である。
そしてこのような問題には必ず「政治」や「ビジネス」が絡んでくるので、余計に「どちらかに与する」ことに対して警戒心が生まれる。
もちろん主たる国際的潮流は、「地球温暖化進行中、人間はこの事態に対応せねばならない」ではある。

個人的実感としては、確かに毎年夏は「より暑く」なっている。
昨年夏の暑さなど、まるで身体全体を焼かれているようであり、確かに地球温暖化進行中の実感はあった。
しかしわたしは別に1000年も10000年も前から生きているわけではなく、長いスパンでの比較などできない。
わたしだけでなく、いかなる学者であれ、千年も万年も前から生きているわけではなく、彼らが持っているのは、「データ」やあるいは「資料」のみである。
そうした「データ」や「資料」が正しいかどうかという前提的疑問もあるが、「正しいデータ」などを使うとしても、「解釈」は人それぞれ、学者それぞれである。
「解釈」をするより前の段階で、「政治」や「ビジネス」のスタンスを持っている学者であれば、「解釈」自体が歪んだものになることは言うまでもない。
これは地球温暖化についてだけの話ではなく、どのような学問でも同様だろう。
まあ、数学に関しては、そうした予断が入る余地はないのかもしれないが。

ここでわたしが地球温暖化に関する何らかの「断言」をしようというのではない。
ただ、夏はやたらと暑く、なのに今冬などはやたらと寒かったこの気候に少々苛立っているだけだ。
そんな苛立ちの日々に、「この冬の寒さは地球温暖化の影響だ」などという説を耳にしたり、スペースXイーロン・マスクの火星移住計画などという話題を目にしたりすると、やや苛立ちが募る・・・というくらいの個人的な思考と感情のせめぎ合いのお話。