●新幹線で逆ギレ(?)のホリエモン、ダイバーを「小児性愛者」呼ばわりの「火星移住計画」イーロン・マスクの「人間性」を問う。あるいは武井壮などのフォロワー数。

末尾ルコ「社会批判で、知性と感性を鍛えるレッスン」


「武井壮」という人物を、わたしは名前だけ知っていた。
テレビを点けていたら、時に「武井壮」という名前がテロップの中に含まれていたり、その名が音声として聞こえて来たりということが何度となくあったからだ。
しかしわたしは「武井壮」という名を知ってもその人物像に興味は持てず、どうやらこの人、「テレビタレント」が本業のようで、民放のバラエティ番組は滅多に観ないわたしの目には入ってこなかった。
ところが最近ネットニュースで武井壮に触れられているものをちょっと読んでみると、彼のツイッターフォロワーは130万を超えているという。
そもそもわたしは、ツイッターフォロワー数や「再生回数」などが大きな価値を持つ状況に批判的なのだが、しかしその数字が大きければ大きいほど「積極的な関心」を持っている人が多いことは事実として認めねばならない。
しかし例えば、10年以上の下積み期間を持ち、2017年にやっと『紅白』初出場を果たした丘みどりのツイッターフォロワーがこの7月にやっと「1万」を超えた状況などを見ていると、何なのだろうこの、実質「何をやっているかよく分からないタレント」に関心を持つ人たちの多さは・・・と思うのだ。

ちなみに、宇多田ヒカルの場合は280万以上のフォロワー。
杜このみは、3300前後。
堀江貴文は310万以上である。

この堀江貴文だが、7月14日のツイッターに上げた次の言葉が一部ネットで話題になっていた。

〈新幹線グリーン車なう。前の席のクソ野郎がおれが寛いでいるのにもかかわらず一々「席を倒していいですか?」とか聞いてきやがる。ウゼェ。勝手に倒せや。そうやって何でもかんでも保険かけようとすんなボケ〉

何なんでしょうね、この「席を倒していいですか?」と尋ねただけで、「クソ野郎」とか「ボケ」とか・・・多少はギャグの要素も入っているつもりなのか、本気でキレているのか?
しかし冒頭に、「新幹線グリーン車なう」と、若者のような言葉を入れているあたり、「完全にキレている」とも思えない。
おそらく折に触れて、「馬頭風」の言葉をツイートして、炎上話題狙いというパターンなのかもしれないが。

テスラ社やスペースXのイーロン・マスクが、「タイ少年救出劇」に関わったダイバーを「小児性愛者」呼ばわりしたことが世界的非難を浴びた。
救出に際して、「ミニ潜水艦を提供する」と申し出たマスクだが、「役に立たない。売名行為だ」とされたことで「逆ギレ」してのツイートだとされているが、こういうことで「人間性」は浮き彫りにされるものだ。

この件もこの件だけれど、わたしはイーロン・マスクの「火星移住計画」云々を目や耳にすると、何とも言えぬ苛立ちを感じる。
そもそも本気でやろうとしているのか?
それ以前に、地球上の「夏の暑さ」を緩和することさえ人間にはできてないのに、火星移住計画も何もないだろう・・・と。
イーロン・マスクのフォロワーは、2200万人である。