●ノオミ・ラパスが綺麗かどうかは難しい問題だが、『セブン・シスターズ』は文句なくおもしろい。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

スウェーデン出身の女優ノオミ・ラパスはもう日本の映画ファンにもすっかりお馴染みになるほどハリウッドで売れまくっている。
わたしがノオミ・ラパスを初めて観たのはスウェーデン時代の話題作『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で、十分の愉しめたし、彼女が演じた天才的コンピュータ操作者リスベット・サランデル、カッコよかった。
が、リスベット・サランデルに適した女優だったとはいえ、白人女性としては扁平な体型、そしてこの人の顔、「変わった顔」とは思うけれど、「綺麗」とは思えない。
ひょっとして、そこがいいのか?
一度見たら忘れない顔ではある。

とは言え、ハリウッドがノオミ・ラパスの魅力を評価したおかげで、愉しい映画がより多くなったのは間違いない。
評判の『セブン・シスターズ』も2時間強の間、画面に釘付けだ。