末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

9月20日(月)手術後544日目 退院後353日目

前夜の記事、次の部分に補足しておきます。

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(いずれ介護疲れが来るぞ)と思う人も多いでしょうが、わたし自身そうならないように体力増進を含め、いろいろな手段を講じてますし、まあそれと、わたし自身、考えや行動が「いわゆる常識」とはまったく異なる地点に立っていますので、そうですね、手前味噌で言いますと、(心が自由・心の風通しがいい)っていうことは、無益なストレスについてはとても軽減してくれると思ってます。

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とは言え、わたしも日々自らの健康状態など、(どうなるか分からない)ということは自覚しつつ生きておりますよ。
それは生きるための心構えとして当然のことです。
その前提の上で、どれだけ日々をクリエイティブに過ごせるか・・・ですね。
この「クリエイティブ」という言葉も安易に使われ過ぎていますが、この言葉に対するわたしなりの捉え方もまたお話していきます。

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映画『閉鎖病棟』は確かになかなか心を動かされる映画で、普段はあまりエモーショナルな表現をしない小松菜奈のエモーショナルな表現を観ることができるだけでも鑑賞の価値ありとなります。
『閉鎖病棟』の中心キャストは、笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈の3人ですが、皆よかった。
綾野剛もこの作品では一度だけエモーショナルな演技をするのですが、他の時間は抑え気味で無表情、だからこそエモーショナルな時間が際立った。
もともと綾野剛は大好きな俳優なのですが、この人は今の日本人俳優の中では稀な、

「殺気」を感じさせてくれるんです。

「殺気」と言ってももちろん本当に人を殺そうとしているとかそんなことではないですよ。
いや、「まったくそんなことではない」こともない。
もちろん「殺人」や「殺意」を肯定しているわけではありません。
これまた説明を始めると長いので、適宜少しずつお話していきますね。
別に綾野剛が(人を殺しそう)とか、そんなお話じゃないですよ(笑)。
でも、「気」がついている熟語っていいの多いでしょう。
「殺気」はもちろん、
「鬼気」なんていうのも好きなんです。

『閉鎖病棟』のお話に戻ると、看護師長の役で小林聡美が出演して、これまた素晴らしかった。
この人の場合はこの作品で、エモーショナルな表現は一切なし。
しかし何とも深みある人間性を感じさせてくれて嬉しくなる。
小林聡美の台詞は極めて少ないのです。
その中で、立っているだけで、座っているだけで、(この人の人生はどんなだろう)と想像したくなる。
小林聡美はそんな境地にいる女優なのだと再認識しました。