末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と芸術の話題」

1月27日(月)手術後669日目 退院後469日目

秋吉久美子に関して「肉感的」という言葉を遣いましたが、秋吉久美子は別に「セクシー女優」とかカテゴライズされていたわけではなく、まあそんなメディア的カテゴライズの是非はさて置き、彼女はその当時としては大胆な言動でもメディアを賑わせていたのですが、しかし「正統派女優」の一人だったと思います。
「肉感的」と「セクシー」とはけっこう異なるニュアンスがあるのですがそれはさて置き、例えばかつては夏目雅子にしても完璧な「正統派女優」、ところが非常に「肉感的」です。

それより以前ですと、日本人の体格がまだ全体的に小柄だったこともあり、「肉感的」となると京マチ子とか、この人は言うまでもなく日本映画史上屈指の大女優ですが、「肉感的」とされていました。

では現在「肉感的」と称したくなる女優は誰がいるかとなると、すぐに思い浮かばないですね。
「女優」とは言い難いけれど、よく「セクシー」とか言われていた人として、例えば壇蜜や橋本マナミなどがいますけれど、どちらも「肉感的」と呼ぶには華奢ですよね。
秋吉久美子や夏目雅子、あるいはかたせ梨乃とかのような、おおらかなボリューム感がありません。

(だから何?)と問われても、「まあ今はこんな傾向があるみたい」というくらいなんですけれど、このままじゃ「肉感的」という言葉も「死語」とか言われ出しそうなうっすらとして危機感はあります。

だからというわけではないですが世界に目を向けてみますと、いやもちろん国によって文化圏によってどんな人を「セクシー」「色気がある」「肉感的」と多くの人が感じるかはかなり違うのですが、わたしが映画史上とりわけ「素晴らしいフェロモン」を感じてきた女優たちを挙げさせていただきますと、

ラウラ・アントネッリ
テレサ・ラッセル
グレタ・スカッキ
ヴァレリア・ゴリノ

と、この4人。
精査したら(笑)他にもいるかもしれませんが、すぐに思いつくのはこの4人。

ラウラ・アントネッリに関しては、『青い体験』によって多くの映画ファン(特にもちろん男性)にとって「完璧なエロス」として今後も君臨し続けること間違いなしです。
まあこの4人はあくまで日本人のわたしが感じるエロスであり、当然ながら人によって、あるいは国によって感じ方は違うでしょう。
とは言え、4人ともエロティックな役を演じており、どの国の人が観ても、4人とも十分にエロティックなのはまず間違いないと思います。
他3人のエロティックな代表作を挙げておきますと、

テレサ・ラッセル『ジェラシー』
グレタ・スカッキ『推定無罪』
ヴァレリア・ゴリノ『タンジール』となります。