わたしは末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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で、今回の脳外科検査結果なんですが、まあ半年前の検査結果とほとんど変わってないということで、まずは無難な内容でした。
ただ今回はより細かなお話もできたのですが、頸動脈の狭窄、プラークの状況、半年前と比較するとほとんど変わりなしですが、6年前と比べるとやはりいささか厚くなっている部分があるということです。
そして東部MRIも大きな変化や新しい脳梗塞などはないけれど、数年前と比べると、脳の萎縮がそこそこ見られるということでした。

「脳の萎縮をあまり進行させないようにする方法はありませんか」と尋ねると、
「まあこれはねえ、加齢による部分が大きいから難しいんですよ」と言いつつ、
「でも人間は本来脳のほとんどを使ってないんです。だから多少脳が小さくなっても、ほかの部分を使えば大丈夫なんですけどね」というお話。
この考えはよく目にするし、例えばリュック・ベッソンの映画『ルーシー』なんかの中心テーマにもなっていた。
いいですよね、この考え。
つまりわたしたちの心身内部にこそ広く深い未知の領域があるという。
そうした魅惑的な考えを目の前で担当ドクターに言ってもらうとまた一味も二味も違います。
となると、母(うたちゃん)はもちろん、わたし自身ももっと脳の未知の部分を働かせたいし
このテーマ、いろいろと研究してみよう。
でももちろん専門家ぶったりしませんよ(笑)。
こういうことで専門家でもないのに専門家みたいな物言いする「うすらうましか」世の中にいますけどね。
科学や医療に対して素人が素人ながらの感想を述べるのは自由なのに、そういうの見て逆ギレするAHOU、身近にいませんか。
そして自分も専門家ではないのに「分かっているつもり」で知ったような口きく「あいだぬけ」ちゃんたちね。
世の中そんなの多いです。

担当ドクター、さらに半年と同じように、「アインシュタインも脳が小さかったんですよ」と、またしてもわたしたち母子を元気付ける発言をしてくれた。
「医師は患者に希望を与えるようなことを言うべきではない」なんてしたり顔で述べるPAAもいるけれど、人間心理はそんな単細胞生物的単純さに満ちてはいないのですね。
今回もまた「アインシュタイン」の話が聴けて、単純に嬉しかったです。