「愛を弾く女」クロード・ソーテ監督

タイトルからエマニュエル・べアール中心の作品かと思うが、あくまでダニエル・オートウィユ演じる主人公の複雑な心理を描いた作品。フウランス映画と「室内楽」は実に相性がよく、この作品でもべアールがバイオリンを弾くシーンが大きな映像的魅力となっている。俳優たちに力のこもった演技や堅牢なカメラワークも快感。