わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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『ツユクサ』という映画、小林聡美、平岩紙、江口のりこ、そして松重豊に渋川清彦と。
そりゃ心地いいわね、これだけ映画で揃えば心地よく観てられるわなあ。

日本の若手女優では堀田真由をイチ推ししてるけど、『大奥』だの『教場』だのヌルいテレビドラマへの出演が目立つ昨今、今現在断トツで推しているのがもちろん岸井ゆきの、そして河合優美である。
まあ岸井ゆきのはぶっちぎり断トツだけどね。

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昨今多いのは映画だけではなく、小説でもテレビドラマでも、「この作品は泣けます」という路線で製作される作品が売れ線であることが極めて多い。
わたしなど、そのような路線の臭いを感じただけで避けて通るのだけれど、もちろん予見の多くはそうではないのである。

『陽炎』の話に戻ると、例えば現在この作品の樋口可南子やかたせ梨乃の役を演じられる女優が存在するだろうか?
この二人にしても、日本映画黄金期の大女優と比べると物足りない部分が目立つというのに。
言うまでもなく、「俳優の力」は演技力だけで語るべきものではなく、「人間そのものの力」が観客を圧倒するものなのだ。
それにしても『陽炎』の中の高品格がまたいいんだなあ。
背は低い、顔も良くない(笑)、いや、広い実で言えば、高品格は「素晴らしい顔」なのだけれど、例の「イケメン」ってやつではないでしょう。
男性の顔について褒める時に、「イケメン」しかボキャブラリーがないような女性はまあ、ロクな男とは付き合えないなと、もちろんこれは科学的実証に基づく仮設ではなくて、「わたしの常識的解釈」に過ぎないのだけれど。

いやいやいや、高品格の、表情は変えない、大袈裟な演技も一切しない・・・そんな中での豊かな人間性、そして凄味ですね。

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『アデルの恋の物語』の名台詞

「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」


『バベットの晩餐会』の名台詞

「芸術家は貧しくならないんです」



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」



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スペイドはクスクス笑った。「悪党も下っ端になるほど、派手なタンカを切るもんと見える」とうれしそうに言った。

 『マルタの鷹』ダシール・ハメット
 村上啓夫訳 より

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