重苦しい気分で朝を迎える。
分かりきっていることだが、
今日も明日も解決できることなど何もない。

ボードレールの
「L'Invitation au Voyage」を読む。
重苦しいときには、ランボーよりもボードレールなのかもしれない。

1月にはチェ・ゲバラの映画、
「28歳の革命」と「39歳 別れの手紙」が公開される。

これはある意味、タイムリーではないか。
最も美しい敗北者の一人、チェ・ゲバラがソダーバーグの手で入念に再現されるわけだ。
ベニチオ・デル・トロという、
日本の「イケメン」などとは対極の、
もっとも美しい俳優の一人に演技によって。

そう言えば、ジャン・リュック・ゴダールの「映画史」で、
ジュリー・デルピーがボードレールを読むシーンの美しさといったら。
宮崎あおいは「海でのはなし。」でボードレールを読んだ。

読んだ?呼んだ?

今、吉高由里子がチェ・ゲバラの生涯を語ったら、
ボードレールを読んだら、
そんな思いにとらわれている。