ヘリでの空撮、会見はフラッシュの雨あられ。
知らない人が見たら、酒井法子をどれだけの大スターだと思ったことだろう。
しかしわたしの見方では、酒井法子は一度もスターだったことなどないし、女優だったことも歌手だったこともない。
では何か?
単なる「過去のアイドル」である。
この「アイドル」という存在が日本の芸能を大きく曲げてきたことは事実だ。
しかしいつの頃からか「アイドルを批判する方がダサい」とされる風潮が主流となっていた。
けれどもうそんな時代は終わっていいのではないか。
つまり「秋元康はスゴイ」などという時代は遠い過去のものにすべきではないかと思う。
このことについては、これから折に触れて書いていく。

酒井法子に話題を戻そう。
違法なドラッグを使用した芸能人などこれまでいくらでもいた。
なぜ酒井法子のみがここまでフラッシュを浴びねばならないのか。
一つは本人が「失踪・逃亡」というケッサクなオプションをつけたので、「パワーランキング」(爆笑)が見事に上がったということだ。
そしてもう一つ。
インターネットを含む様々な新しいメディアの台頭で、テレビ局が危機的なまでに視聴率をとれなくなっているという事実だ。
それだけにテレビ局の「視聴率至上主義」は現在末期症状を呈していると見る。
そんなテレビ局にとって、「酒井法子事件」は「恵みの雨」に他ならないのだ。