今田耕司が菊地凛子に示した「怖れ」というのは、世界的女優に対する「気遅れ」と「リスペクト」によるものだろう。
辟易させられるほどの「狎れ合い」が支配する日本のバラエティ番組の中で、こうした態度というのは最近あまり見られるものではなかった。
バラエティタレントたちは、自分たち同士が狎れ合うのはもちろん、できれば「外部の人間だち」も自分らの世界までひきずり落したいと考えていることが多い。(全てのバラエティタレントではないが)
以前沢尻エリカが中山秀征の番組に出たとき「これでエリカちゃんも~ファミリー」などと言われて、「ファミリーなんだ」と辟易した表情で答えたという話が何かの雑誌に書かれてあった。
その態度に、沢尻エリカが帰った後(笑)、中山秀征らが激昂したというのだが、いきなり何の価値観も共有できない者に「ファミリーだ」などと言われたらどうか。
確かに「ファミリー的」な集団はどんな分野にもできるものだが、「狎れ合い」のファミリー、しかも「誰でも引きずり込もう」という「ファミリー」など百害あって一利なしだ。

基本的に人間は「孤独」であるという認識がないと。
「孤独」の中から、本当の人間同士のふれ合いが生まれてくるのだと思う。

とまあ、いつも通り話は横道にそれてきたわけだが、
要するにこの番組の今田耕司の態度は、先だっての吉高由里子出演「はねるのトびら」の西野などよりはずっと好ましかったわけだ。