瑛次は良子の下腹部の黒い部分の、その中心のあたりが、さきほどまでは確かに見ることのできなかった光沢を帯びているのを見つけた。
「あ、あの・・」
「いい。言わないでいいから」
「いや・・」
「分かってるって」
「良子さん、自分で攻めながら・・」
「今、自己分析の最中。だからそれについては語るな」
よく見れば、良子の白い肌全体が薄く上気していた。
白目と黒目の前にも薄く陽炎がかかったような潤いがあった。
良子の「女」ははすぐにでも瑛次の「男」を受け入れる体勢になっていた。
「受け入れる」というよりも、自ら太いナイフを体へ入れたがっているような熱が瑛次にも伝わって来た。