「いや、もうそろそれ帰らないと・・」
「あー、はいはい!お~っと、こんな時間か!いやあ、引き留めちゃったねえ!」
瑛次は店主の背後の壁にかかっている時計をチラッと見た。
9時を指している。
(9時?)
改めて驚き、呆れた。
(いったいおれは何をしていたんだ)
「じゃ、エイピー!また明日来てくださいね。ラーメンただにしますから」
「あ、はあ・・」
(誰が来るか)と思ったが、そんなことを口にできるわけもない。
「エイピー!ホントに来てくださいよ」
真理の声がかかる。
「はい、じゃあまた」
かくて長かった「未来軒の夜」は終わるのだが・・。

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。