「処女の泉」イングマール・ベルイマン監督

「難解」の代名詞、「神の不在」を描き続けたスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督の代表作の一つだが、ストーリーや構成はシンプルそのもの。「神の存在・不在」という日本人には馴染みの薄いテーマだというだけで敬遠する必要はない。夢のような映像の中で紡ぎ出される残酷で美しい物語に酔うというのも正しい鑑賞法だと思う。それにしてもマックス・フォン・シドーの顔、体躯の立派なこと。

9点