真理の話は終わらない。
「でもこれが始まりですよね。そう、これが始まりです。ゴールなんかじゃないんですよ。こんなことをゴールだと思う人いるみたいなんですけど、わたしは違うと思う。スタートです、これはスタート。スタートです、瑛次さん。わたしうかれたりしません!」
(スタート?ゴール?スタート?ゴール?・・・)
瑛次の脳内で不可解な単語が渦巻く。
これは現実なのだろうか、それとも幻想の世界。
ずいぶん前に聴こえなくなったはずの救急車の音がまた脳内に響く。
「それでね、瑛次さん。う~ん・・、渡しちゃおうかなぁ。でもどっしよ~かなあ・・。わああ、やっぱり緊張しますね、こういうこと。瑛次さんの気持ちが分かっても緊張するなぁ、もう・・」
(おれの気持ち?)
「でもやっぱり渡しちゃいます。瑛次さん、これ読んでください」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。