「Mother」は非常に力のある女優たちが主たる役で登場した。
まず松雪泰子、田中裕子、尾野真千子という3人の「映画女優」。
そして「映画女優」とは言い難いが、ベテランとして力を発揮する高畑淳子。
これだけ揃えば当然見応えは十分となる。
特に尾野真千子が松雪泰子あるいは田中裕子と同じシーンに登場するときには凡百のテレビドラマではあり得ない緊迫感や美が生み出されており、わたしもテレビを観ながら珍しくワクワクさせてもらった。
反面、酒井若菜、倉科カナの力不足は明らかで、例えば酒井若菜が子どもを産むというエピソードなどは蛇足のように感じざるを得なかった。
そして何度も書いたが、この2人の名が尾野真千子よりも先にクレジットされるというテレビの「異常さ」も自然と目についた。

オリコンがまたしても(笑)「上半期最もブレイクした女優 TOP5」などというものを発表しているが、1位が仲里依紗で、4位が吉高由里子である。
このようなアンケートから何を読み取ることができるのか?
わたしなりの感想は後日にしよう。