「わたし死んじゃうんだ」と恋する人に言う。
まだ大学生の美丘は「死ぬ」ことが分かっていても、もちろん完全な覚悟などできるわけがない。
理性で「ダメ」だと分かっているから恋する人に「死ぬ」ことを敢えて告げ、深く傷つく前に彼の前から去ろうとする。
去ろうとしながらも、心のどこかで「引きとめてほしい」という気持ちもあるだろう。
そんな本人も言葉で説明できない深層の葛藤を「わたし死んじゃうんだ」というセリフと数シーンで表現できる女優が吉高由里子以外に何人いるだろうか。

さて仲里依紗「日本人の知らない日本語」第1話についても触れておこう。
内容は可もなし不可もなしだ。
確かに「知らない日本語」を知ることはできる。
鍋の種類とか、知っている人は知っているだろうが、わたしは知らなかった。
他には・・・何を置いても「仲里依紗の美貌」!
まあ仲里依紗の美貌を堪能できるだけでも、テレビドラマとしては上等だろう。