「吉高由里子と喪服」などと書けば、「あ、フェティシズムか!」などと早合点する向きもあろうが、ここではそんな話ではない。
もちろん服装とエロティシズムは密接の関わっているが、それはまた別に機会だ。
「美丘」第3話。
葬式というよりも葬式後の会食のシーンだけれど、吉高由里子の喪服姿はさほど強調されなかった。
実は「喪服姿」よりも遥かに重要なシーンがあったのだが、もったいぶって後日に譲ろう。
今回は吉高由里子と「葬式」や「喪服」の可能性だ。
考えてみれば、吉高由里子ほど「葬式」や「喪服」が似合う女優がいるだろうか。
これは決しておかしなことを言っているのではない。
「葬式」や「喪服」が似合う、つまり「死」を内にはらんでいるという意味で、わたしの中では表現者として最上位に位置すると言ってもいい。