「spec」で加瀬亮に興味を持った人であれば、吉高由里子と共演の「重力ピエロ」を観てみるといいかもしれない。他にも多くの出演映画のある加瀬亮だけれど、やや気の弱い青年役を演じた「重力ピエロ」と「spec」の中でのキャラクターとの大きな違いに驚くだろう。

その「spec」であるが、このドラマの中で「spec」という言葉はどんな意味で使われているか。戸田恵梨香の扮する「当麻」の言うには、「人間の脳は普段10%しか使われてなく、残りの90%はいまだに未知である」。つまりドラマ「spec」は「残り90%のspec」=「人間の可能性」をテーマにしたものなのだ。