●末尾ルコ「日本を愛するならば、必読の作家 梶井基次郎」。

「読書で知性と感性を鍛えるレッスン」


・日本を愛するならば、必読の作家。

梶井基次郎。

「日本を愛する」というフレーズを出すとファナティックなイメージを持たれる時代が長く続き、さらに言えば、「勇ましいポーズ」を取ることが「日本を愛する」と思い込んでいる方もいるようだけれど、まずは

「日本の本当のよき文化を愛すること」

が「日本を愛する」の最も大切な部分であるのは言うまでもないはずだ。

「梶井基次郎」

「日本を愛する」のであれば、必ず読まねばならない。
それぞれ短い作品でもあるし。

梶井基次郎。
とりわけ高名な作品は「檸檬」だ。
その張りつめた宝石が散りばめられたような文章、そしてタナトスの薫りとアナーキーな感覚。
梶井基次郎の作品は「すべて好き」と言っていいけれど、中でも

「Kの昇天」の美しさと来たら。

ああ、美しい・・・。

#57870;マスメディアの操作」と「日本人の弱さ」によって膨張した人気者たちは、もちろん本物ではないし、「スター」でもありません。

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