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「白鳥の湖」と悪魔の含み笑い [音楽]

チャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」が好きだなんて、とても言えないという人が多いだろう。
バレエで観るのならまだしも、音楽だけで聴くなんて恥ずかしくて・・、そんな気持ちも分からないでもない。
バレエをよく知らない人は、「白鳥の湖」の舞台さえも「子ども向き」だと勝手に思っている。
バレエを知っていたら、それがとんでもないことだとよく分かるのだけど。
例えば昔曽野綾子が、ボリショイ劇場で観た「スパルタカス」は素晴らしかったけど、日本人はすぐに子どもっぽい「白鳥の湖」を上演するからいけない、なんていう意味のエッセーを書いていた。
そりゃあ、曽野綾子が「子どもの発表会」なみの「白鳥の湖」しか知らなかっただけだ。
「白鳥の湖」は、「スパルタカス」よりも遥かに深く、大人向けなのだ。

チャイコフスキーの曲「白鳥の湖」はセンチメンタルなエモーションに満ちているようでいながら、その実悪魔が含み笑いを浮かべて遊んでいるのかと連想させるほど色気のある音楽だ。
隅々まで悪魔の含み笑いに満ちた「白鳥の湖」。
数え切れないほど聴かないと、人生損をする。
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