ネオアンガージュマン 「字幕・吹き替え問題」に内在する映画鑑賞者の極端な２極化。

「字幕・吹き替え問題」に関して突き詰めていくと話は尽きないが、「吹き替えでしか外国映画を観ることができない」人たちが増えてきたということの原因を考えると、話はより深刻に日本の現状を映し出しているのが分かる。
もともと外国映画に対しては、「分かる人」「分からない人」という２種類の層が存在したが、この２極化がさらに加速し、ごく少数派の「分かる人」と圧倒的多数の「分からない人」という状態になりつつあるのではないか。
「字幕では分からない」という人たちの多くが観るのはかなりメジャーなヒット作だと考えられ、レベル的にはとても分かりやすい作品なのだろうけれど、それすらも「吹き替え」でしか分からない人たちが、ある程度ひねった内容の作品を「分かる」とは思えないのだ。
周囲に外国映画を「分かる」人たちしかいないというラッキーな人には理解しがたいだろうが、かなりメジャーな外国映画作品を観ても、「ぜんぜん分かんな～い」という人たちは（特に地方で）どんどん増えているのである。
この状況が続くと、今後さまざまな弊害が発生してくるのは間違いない。

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コメント 10

映画館で見るのは字幕いいですね。
ただテレビの時は吹き替えが
見やすくなりました。
by 青の風画 (2010-09-02 13:51) 

青の風画様

テレビはもともとスクリーンではないので、気楽に観るてもいいと思いますね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ
by 末尾ルコ（アルベール） (2010-09-02 17:34) 

あのですね、ストレートな言語表現というのは、
元々、映画の中にはあり得んと思うのですわ。
その映画が発信しようとしているメッセージを
自分の中で感じとりながら観るのが映画だと思うんです。
自分の感性を集中させ、
イマジネーションをフル回転させながら観るのが
映画だと、私は思うんですよ。
だから、そうやって観ることのできる映画は
芸術なんだと私は思ってます。

by cjlewis (2010-09-03 00:09) 

あ、言い忘れた。
「保護色の物体」の件ね、
さすがRUKOさん、鋭いわ！と思ったわけ。
映画は、こうやって観るもんだと思った。

そうそう、今日ね、遠くから声が聞こえて来たの。
だから、とりあえず、そっちの方向に歩いてみるわ。
そこに何があるのか、まだわからないのだけど。。。

by cjlewis (2010-09-03 00:27) 

こんばんは。

以前もこの様な話題ありましたね・・・
やはり・・・
僕は圧倒的に字幕派です。
だって・・・
良く聴くと、
波平さんだったり舟さんだったりして
思わず興ざめしちゃったりして・・・
でも、素晴しい声なんですよ！
by Studio-Oz (2010-09-03 00:34) 

cjlewis様

＞　イマジネーションをフル回転させながら観るのが

まさしくその通りですね。
それにしてもイマジネーションをはぐくむ環境はますます少なくなってきていますね。
イマジネーションは目に見えないものだけに、もっともっと重要視されるべきだと思うんですが、日本の社会ではほとんど無視されつつありますね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ


by 末尾ルコ（アルベール） (2010-09-03 00:39) 

cjlewis様

＞　 映画は、こうやって観るもんだと思った。

ありがとうございます(笑)

何はともあれ、道中お気をつけて！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ
by 末尾ルコ（アルベール） (2010-09-03 01:18) 

Studio-Oz様

＞　波平さんだったり舟さんだったりして

そうなんですよね(笑)
アニメとかでも活躍している人たちが登場するのでね・・。
声優の世界も狭いですからね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ
by 末尾ルコ（アルベール） (2010-09-03 01:21) 

「分かる人」「分からない人」
あとは「分かろうとしない人」でしょうか・・・
こういった流れ、音楽でも感じます。
by paddies (2010-09-03 05:41) 

paddies様

確かにどんな分野に関してもいますね、そんな人。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ
by 末尾ルコ（アルベール） (2010-09-03 06:46)