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「ブレイク詩集」を見つけて読んだ。「地獄の格言」 その2 「血」と「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。  [生と死のためのアート]

常に心に思うことを進んで語れば、卑しい人はあなたを避けるだろう。

           (「ブレイク詩集」松島正一編 岩波文庫)

そう言えばトマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」はブレイクの作品がモチーフになっていた。
実は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の中に「お、アンソニー・ホプキンス?」と一瞬思った登場人物が出ていたけれど。
もちろんそれはアンソニー・ホプキンスではない。
しかし近年「シリアル・キラー」「サイコ・サスペンス」などとジャンル分けされる映画において、「羊たちの沈黙」の影響がない作品を探す方が困難というものだ。

映画がモノクロの時代、「血」は当然のごとく「黒」かった。
映画がカラーになってから、多くの映画の中で「血」は不自然な発色の赤色だった。

「羊たちの沈黙」は鉄じみた「血」の臭いさえスクリーンの外にまで漂わせたわけで、それはもちろん「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」へも受け継がれている。


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