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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「料理覚え書き」~カレー隠し味+「読書論」~『倉橋由美子の怪奇掌編』の戦慄+エリザベス・オルセンの魅力を堪能する二本。2017年4月2日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「料理覚え書き」~カレー隠し味+「読書論」~『倉橋由美子の怪奇掌編』の戦慄+エリザベス・オルセンの魅力を堪能する二本。

・料理覚え書き

今更ながら「カレーの隠し味」をいろいろ試しているわたしです。
本格インドカレーも大好きだけど、やはり家で食べるのは市販のルーから作ったカレーライス。
そんな時に、「あのルーには添加物がどのくらい」なんてこと、頭にないわけではないけれど、さほど気にしない。
この前はイオントップバリューのプレーンヨーグルトをかなり入れて、酸味が強くなるかなと思ったけれど、まろやかになった。
しかしルーの名前を忘れたぞ。
辛口ではあったが。

・『倉橋由美子の怪奇掌編』を久々に読んで、これがとてもおもしろい、2016年5月。
軽いのに濃厚、濃厚なのに軽い。
抜群の塩梅が効いている。

倉橋由美子は高知出身だけど、「高知、高知」をまったく強調しなかったのがいい。
郷土愛はけっこうだけど、あからさまなのは美しくない。
最近「あからさまな」高知出身者が多いもので。

『倉橋由美子の怪奇掌編』。

例えば「体内から革命を企てる声が聞こえてくる」作品、その名も「革命」。
あるいは「自分の子どもが溶けて骨になる、が、生きている」作品、「事故」。

軽いタッチなのに不気味さは十二分で、突起に戦慄さえ走る。

『倉橋由美子の怪奇掌編』・・・就寝前に読むにはうってつけだけれど、奇怪な夢を見る可能性はかなり高いかもしれない。

・アシュレー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセンの妹がエリザベス・オルセンであり、エリザベス・オルセンの魅力は『アベンジャーズ』シリーズの「スカーレット・ウィッチ」役でも分かるけれど、やはりエリザベス・オルセンの女優ポテンシャルが存分に発揮されているのは次の2作です。

『マーサ、あるいはマーシー・メイ』

『サイレント・ハウス』


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lequiche

倉橋由美子は高知でしたね。
すっかり忘れていました。
最近、国書刊行会の日本幻想文学集成に収録されていて
久しぶりにその名前を見ましたが、
今の時代にはもうあまり合わない作家なんでしょうか。
ちゃんとした全集も出ていないし、
とても残念でなりません。
by lequiche (2017-04-02 13:43) 

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