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●内藤哲也の言語感覚と最高レベルの受け。 [「言葉」による革命]

●内藤哲也の言語感覚と最高レベルの受け。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

現在新日本プロレスの会場を最も沸かせるレスラーが内藤哲也であるが、短期間でよくこれだけ変身したものだと感服する。
つい最近まで、内藤哲也はかなり「ダサい」プロレスラーの一人だった。
いや、試合内容は元々いいけれど、それをもって人気が突き抜けるほどではなかったし、なにせキャラクターと「喋り」がダサ過ぎた。
正統派にしてはイマイチのルックス、しかも「喋り」が熱血風であり、あれではファンは増えない。
あの状態から1年前後で、「ワイルドなワル」に変身し、しかもかなりアドリブと思われる「喋り」はハマり過ぎくらいハマる。
この急激な言語感覚の成長は、「不思議」のレベルだ。
そして内藤哲也の見事さは、間違いなくその受けにある。
今日び、ラリアートを受けて一回転するというムーブはさほど珍しくないが、内藤哲也の場合、同じ「一回転」でも迫力が違うし、見た目もとても綺麗だ。
特に試合のクライマックス、例えば棚橋弘至のハイ・フライ・フロウを受ける時の迫力と来たらない。
単に「上手にウケる」だけでなく、その「ぶつかる瞬間」の迫力が凄まじいのだ。
「当たり」が激しく、しかも綺麗に回転しながら倒れる。
正に、「フィニッシュ!」の瞬間を最大限に演出できる受けであり、相手レスラーの得意技の魅力を最大限に引き出す素晴らしい受けだ。

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いっぷく

新日本が大都市集中の興行形態になり、
非所属のフリーレスラーもふえているのに
選手が育つのは特筆すべきことですね。
昔は巡業の中や道場で日外の先輩からいろいろ教わったといいますからね。
真壁刀義がその最後の世代だと思いますが
内藤哲也は21世紀になってからの入門ですからね。
ブシロードがすごいのかな。
by いっぷく (2016-10-09 02:34) 

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