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●スーパーで「サバ缶詰 水煮」が売り切れと『ガッテン』糖尿病治療問題の話。 [「言葉」による革命]

●スーパーで「サバ缶詰 水煮」が売り切れと『ガッテン』糖尿病治療問題の話。

ちょっと前にスーパーの缶詰の棚に「サバ缶詰 水煮」がないという状況が生じていたのですわ。(最近はやっと見られるようになったけれど)
どこのメーカーのものというわけでなく、「サバ缶詰 水煮」がおしなべてない。
まあわたしは「サバ味噌」や「サバ味付け」を買うことが多いのでさほど困りはしないけれど、普段「水煮」を置いている辺りに、

「テレビ番組でサバ缶詰水煮について紹介されたのが原因で品薄となっています」

という意味の紙が貼られてある。
(あ~あ、またか)という感じです。

鯖という魚が持つ栄養素が人間の身体にいい影響を与えることは間違いないだろうし、味噌煮や味付けよりも水煮の方が健康上ベターなのも間違いないでしょう。
しかし「テレビで紹介→いきなり売り切れ」という経過の中に、

「何か一つの商品や方法で、楽して健康・美容上の大きな成果を得られる」

と勘違いしている人たちの姿が透けて見えるのが嫌ですね。

あと、NHK『ガッテン』で2月22日に放送された内容が問題となっています。
「血糖値を下げる!デルタパワーの謎」というサブタイトルで放送されたものらしいですが、そもそも民放でもあるけれど、

「健康情報のバラエティ番組化」には、

わたしは基本的に反対であり、不快になるから観ないようにしています。
この件に関しては短く語るのは難しいですが、要するに、「視聴率稼ぎ」のための、

極度な単純化
極度な一般化
極度な白痴的娯楽化

などにより、多くの視聴者が「誤った情報」で行動する危険性が常にあるわけですね。

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いっぷく

こちらは、つい最近まで甘酒がメディアでとり上げられて品不足でした。

今回はガッテンは素直に謝罪しましたが、10年ぐらい前にも、血中アディポネクチン濃度の数字の昇降が健康度に関連すると断言して、問題になったことがあります。
たった4人の数字の変化から、強引に結論にこじつけたのですが、『週刊現代』に批判されたら、NHKは恫喝的に逆ギレしました。その頃ですね。「あるある大辞典」が納豆とダイエットの関係を報じてヤラセがバレたのは。
1980年代以降、我が国では第二臨調主導のもとで社会保障制度の見直しが積み上げられ、健康管理の自己責任化と社会保障制度を市場化へシフトさせる「構造改革」が進められました。
2002年に成立した「健康増進法」は、各自が健康状態を自覚せよという「国民の責務(第2条)」とともに、「特別用途表示食品(第6章第26条~第33条)」という、いわゆる健康食品の一部にお墨付きを与える条項もあります。
要するにマスコミの健康情報番組は、そのような背景から、健康情報を流せば経済的効果が見込めるし、国もそれを望んでいるということではないかと思います。
by いっぷく (2017-03-03 02:29) 

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