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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌31日~過酷にして勤勉な、素晴らしいセラピスト(理学療法士・作業療法士)さんたちを応援しよう!~八千草薫死去、しかし日本のメディアはいつも通り・・・。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

10月31日(木)手術後226日目
退院後32日目

どうにかこうにか、母退院から1カ月少々が経過した。
A病院である医師が他の患者さんにちらっと言っていのが、「退院後1カ月以内がよく転んだりする時期ですので、気を付けてくださいよ」という言葉。
何らかのデータに基づいているのかどうかは知らないが、まあそんなものではないかと思う。
わたしの母もこの1カ月、わたしがいなければ間違いなく何度となく転倒していただろう。
それを考えれば、大きな病気、負傷などで入院し、急性期を脱してリハビリ、そして退院に至った方々でも、特にご高齢での一人暮らしはかなりハードルが高いのだろうなと容易に想像できる。
まあ、何はともあれわたしの母は、退院後の1カ月はどうにか乗り切った。

10月29日にはB病院へ行った。
これは診察などではなく、母のピアノの先生が定期的に同病院の患者さんたちに対して小さなコンサートを催していて、これまた半年以上ぶりの参加となった。
コンサートを催すスペースはB病院のリハビリ訓練室に隣接している。
ざっと見た感じ、A病院よりも症状の軽い患者さんが多い印象。
もちろんこれはわたしが「ざっと見た」感じでしかないので正確ではないかもしれないが、A病院はリハビリ病棟でも状態が厳しい患者さんがかなりいた。
その意味でもA病院のセラピストさんたち、毎日本当に素晴らしい仕事をしていると思う。

そのA病院のある若い男性理学療法士さんが他の患者さんと会話しているところを横から聞いていた(聞こえてきた)ことがあるのだが、彼は数年前に膵臓をやられた経験があるという。
その原因は、当時3人とても難しい患者を担当していて、ストレスで発症したのだと。
いや本当に過酷な仕事である。
そしてセラピストの方々は仕事へ就いてからも常に勉強を欠かさない。
医師、看護師、介護士、ソーシャルワーカー、ケアワーカーさんらにもお世話になっており、深い感謝の念は強まるばかりだが、とりわけ母の場合はセラピストさんたちに長い入院生活を助けられたと、わたしは並々ならぬ気持ちを彼女ら、彼らに対して持っている。
少しでも「恩返し」などと表現するのがおこがましいのは分かっているけれど、わたしは今後も彼女ら彼らに対する応援をし続けていくつもりだ。

・・・

八千草薫が88歳で亡くなった。
わたしは八千草薫について何かを語るほど八千草薫の出演作品を観てないけれど、『雪国』をはじめいくつか個人的に大好きな映画がある。
年齢を重ねてから観たいくつかの作品の品格溢れる物腰も忘れられない。
ただ、いつものことではあるけれど、現代日本のメディア、偉大な足跡を残してきた人々の追悼をまともにやりません。
この件について、わたしは常に怒りを感じているので、今後はその追及を強めていきたいと考えている。

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(。・_・。)2k

医療系のお仕事の人達は本当に勉強を欠かさないですよね
頭が下がります
本当に白衣の天使達だと思います

by (。・_・。)2k (2019-11-04 01:31) 

hana2019

私達の場合は実家の母を訪ねて一緒に買い物をし、お昼を食べてお茶を飲み、帰りは新聞紙・空き瓶等を積んで帰ってくる。それがここ数年間、習慣化している週末の一日の過ごし方です。先週末の土曜日は息子達が一緒であったため、滞在は短時間に過ぎませんでしたけれど。。
・・・それでも年老いたお婆ちゃんが小さな背中にリュックを背負ってトボトボ歩く様子を想像しただけでたまらない気持ちになります。
もし私が一人で電車を使ってでも行けたなら、もっと頻繁に訪ね、買い物、話し相手になれるのに・・・って、常に後悔の念にかられてしまうのです。
高齢での一人暮らしのハードルの高さ、心細さは言葉にならないものがある事は、自身の身に置き換えたら、明白の事実であり。本当によく頑張っている。身をもって、我々に生き方の見本を示していると思えてなりません。
それでもこの先1~2年の内にどこか施設を探して入居してもらう状態、それは思っている以上に早いかもしれません。

医療に従事されている方たちは皆さんが、真面目に仕事に取り組んでいる事実に関して否定をしている訳ではありません。しかしどんなところにおいても、仕事に熱心に取り組んでいる訳でない、患者の身になって仕事をしているとは思えない人がいる事を、我が長い経験上からは敏感に察した、幾度となく経験をしています。
それはRUKOさんの書かれた内容を否定している訳でも、ケチをつけているのでもない事は勿論です。
現在の私の身体がここまでなれたのだって、自分の努力だけでないのは当然わかっているつもりです。
また彼ら、彼女たちも人間だから、人との相性、また自分自身の生活、またはその人自身の性格と。様々な要素が絡んできているのも理解した上での事で。

八千草薫の訃報に関してのお怒りはもっともだと感じています。
自分自身が彼女の過去の出演作品を観てもいないに関わらず・・・それでも代表作として「岸辺のアルバム」「やすらぎの刻」をあげる。それはないでしょうと言いたい。
書いているメディア側の人間が、彼女の過去の出演作品の数々を観ていない、知ろうともしない、そうした無知からくるもので、70年に及ぶ彼女の女優人生が数行の紹介で終わってしまう。
現在のマスメディアのレベルの低さは、目に余ります。
…そういう、自分はそんなに高尚で立派か?と言われたら、全くそうでないからこそ、私も怒っているのです。
by hana2019 (2019-11-04 10:43) 

JUNKO

退院後のひと月を無事に過ごされ、コンサートに行かれるようになったのは、うれしいお話です。病気をすると周りの方への感謝の気持ちがわきます。回復するにしたがって不平がでます。それが自然なのかもしれません。かつて職場で私は不平を言った時、「やっと回復しましたね」と言われました。それまではみんないい人と言っていたそうです。
by JUNKO (2019-11-04 12:39) 

ニッキー

医療の世界は日々進歩してるので
勉強が欠かせないと頭ではわかってますが
やっぱり医療関係者の方々ってすごいですよねぇ=(^.^)=
退院して一ヶ月が一番危険・・・
つい病院にいるのと同じように動いたりして
転倒とかつまづいたりとかされるんでしょうねぇ(*_*)
お母様、無事に一ヶ月通過おめでとうございます( ^ω^ )
日々、医療関係者と同じくらい頑張ってらっしゃる
末尾ルコさん、素晴らしいです*\(^o^)/*
by ニッキー (2019-11-05 21:41) 

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