●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記＆退院後日誌３６３日目～『エイリアン』の「アッシュ」を初見時わたしは・・・。～名画座でもらった『アデルの恋の物語』スチール写真。

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」

１０月１日（木）手術後５５４日目　退院後３６３日目

久々に観た『エイリアン』についてもう少しお話しましょう。
観ている方にはよくお判りでしょうが、搭乗員物の中に「アッシュ」という男がいるんです。
このアッシュ、今観返すと登場してすぐからもう「バレバレ」の演出をされているのですが、初鑑賞の時はまったく気づきませんでした。
わたしも当時は少年（笑）でしたから致し方ないところはありますが、何と言っても映画館での『エイリアン』初鑑賞、実はさほど大きな期待を持って観に行ったわけではなかったので、まあ映画館で度肝を抜かれたという体験をしたわけです。
なので件のアッシュの怪しさ満載バレバレ演出にもまったく気づかなかった。

『エイリアン』を「革命的映画」の一本とわたしは呼びましたが、それだけに少なくとも初公開時に２回、名画座で１回と映画館でも複数回鑑賞しているのですが、名画座で観た時は例のショッキングシーン、宇宙船乗組員の一人の胸を突き破ってエイリアンが出てくるシーンで、わたしの前方に座っていた若い女性が余程衝撃を受けたのでしょう、「こんなのもう嫌」と言いながら途中で退席しました。
それだけ『エイリアン』は「かつてない恐怖」を描いていたわけです。

高知市にかつてあった名画座には本当にお世話になって、そこでどれだけ貴重な映画体験をしてきたことか。
３本立て５００円で鑑賞できましたから。
家からはちょっと遠かったけれど、足繁く通いました。
少なからぬ上映作品はプリントの状態が悪く、貴傷の多いフィルムはいわゆる「雨が降る」状態になるのですが、そんなことさほど気にならなかった。
『ベニスに死す』や『明日に向かって撃て』、『アデルの恋の物語』、『アメリカの夜』などを鑑賞した時の名画座の空気感は今でも体中が覚えています。
映画館に掲示していた貴重なポスターを売ってくれたり、そうそう、『アデルの恋の物語』のスチール写真も譲ってもらったり、ということもありました。

『エイリアン』のお話に戻りますと、「無名の舞台女優」だったシガーニー・ウィーバーがこの一本で一躍世界的映画スターの仲間入りを果たしたことはよく知られていますが、それにつけても『エイリアン』のシガーニー・ウィーバー、舞台演技とはまるで違う見事なまでの映像の中の的確な感情表現。
もちろん演出が素晴らしかったのでしょうが。
他の俳優たちももちろん皆素晴らしく、「宇宙船の中で未知の恐るべき生命体に襲われる」という地に足のついてない（笑）ストーリーに圧倒的リアリティを与えている点も見逃せません。

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コメント 4

中学生までは3本400円でしたが
高校生になったら700円になり
そうこうしてたら なくなっちゃっったんですよね
そう言う映画館 もっと生き残って欲しかったな

by (。・_・。)２ｋ (2020-10-09 05:34) 

かみさんが前に米国オーランドのユニバーサル・スタジオで
「エイリアン」のアトラクションに挑戦したそうですが
「映像があるわけでもないのに、ヘッドホンから聞こえる
あの息遣い（？）の音に生臭い風や天井から落ちてくる雫
（エイリアンのよだれ（？））で映画の捕食シーンが
思い出されてめちゃくちゃ怖かった」そうです(⌒-⌒; )


by ニッキー (2020-10-09 07:22) 

公開から数年遅れの作品達が、我が街では二本立て、料金は忘れましたが･･･当時の高校生が毎週のように観に行けたくらいだから、安かったのでしょう。
初めての作品は、成人後のブリジット・フォッセー「さすらいの青春」だったと記憶しています。
それ以降は、ほぼ毎週のように「明日に向かって撃て」「荒野の七人」「俺たちに明日はない」「小さな恋のメロディ」から日本映画、日活ロマンポルノに近いものまで見境なく見まくった感が。
「エイリアン」のシガーニー・ウィーバーは勿論唯一無二の存在ながら、ケヴィン・クライン、フランク・ランジェラとの共演作「デーヴ」での大統領夫人役も好きなのです。
by hana2020 (2020-10-09 13:17) 

エイリアンは名作ですねえ。後半は１時間以上も映像の前に釘付けです。何度見ても同じ。シガニー・ウィーバーの下着姿も魅力的でした ^^。
by carotte (2020-10-09 13:48)