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●末尾ルコ かつて語った「ゴールデン・スランバー」中村義洋監督 [「言葉」による革命]

「ゴールデン・スランバー」中村義洋監督

最初から終わりまで飽きずに楽しめるのは堺雅人の「異形的」な表情と竹内結子のスクリーン映えする美貌によるものだけど、決定的に足りないのが陰翳だ。中村監督のどの作品にも言えることだが、陰翳の足りないために映画的快感が醸成しきれていない。出演者の中、劇団ひとりの芝居はいただけなかった。

「1408号室」ミカエル・ハフストローム監督

ホテルの一室で過去に多くの人が死んで・・などというストーリーに期待したが、もう破綻なんてものじゃない。「ホテルの一室」などという前提が無意味な展開に。こんな風にしか作れないのかと首を捻りたくなる。ジョン・キューザックの芝居は悪くないが。
タグ:映画 アート
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hana2021

伊坂幸太郎作の「ゴールデン・スランバー」は本も持っているというのに、どうも伊坂作品との相性が良くないようで、他の作品も含めて読み続ける事が出来ずにいます。
本作の映画化で逃亡犯となる青柳=堺雅人、彼の整形後を体型の近い滝藤賢一が演じました。
滝藤賢一と堺雅人は、当時二人共無名に近いじょうきょうであったのに「クライマーズ・ハイ」でも共演。互いに印象に残る存在感を示しました。
横山秀夫作品は発売を待って即、買って読んでしまう程なのに、伊坂作品はどうしてなのか自分でも不思議です。
そうした横山作品でも、最新の「ノースライト」は思わせぶりなだけで、娯楽性が欠けていると感じられました。

それから「みじかくも美しく燃え」を昨夜、鑑賞しました。
ストーリー自体はこれまで幾度となく書かれてきたようなストーリーながら、主演した二人の言う事なしの美男美女ぶり。
陰影に富んだ森の中、木々を通して見る陽刺しの眩しさ、穏やかに流れる小川沿いの人々の暮らしや平原に、逃避行中の光景全てがとにかく美しく、そのどれもが絵画を思わせるシーンの連続であり、そこに流れるモーツァルトのピアノ協奏曲と、ヴィヴァルディの「四季」。
映画の世界でしか描けない映像と音楽が濃縮された世界には、参りました。


by hana2021 (2021-07-27 17:19) 

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