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「ヒトラーユーゲント発言」谷垣禎一自民党総裁の言語感覚 [末尾ルコ(アルベール) 美学 生と死のあいだ]

政治家はもちろん政策実行力が最も大事なのだが、「まつりごと」とされる以上、国民の心を鼓舞するという要素も必要とされるはずだ。
政治家が人々の心を鼓舞する一番の武器は「言葉」であるはずだが、伝統的に日本の政治家は国際アピール力に欠ける。
これは「言わずとも理解せよ」という日本の伝統とも関わっているから、政治家だけの問題とは言えない。

それにしても谷垣禎一自民党総裁の「ヒトラーユーゲント」はおそまつだった。
そもそも「ヒトラー、ナチス」などの言葉は、歴史的に見ても極力慎重に使わねばならないのは分かりきったことだ。
総理大臣の所信表明演説を少しでもおとしめたいという理由で使うような言葉ではない。

不思議なのは、それだけのことを言われた民主党がとりたててことを荒立てる気配がないことだ。
現在の民主党は、「金持ち喧嘩せず」の心境なのか?。
また、いつもは「言葉狩り」に熱心なマスメディアも騒ぐ気配がない。
このあたりにも、日本の「ズレた」雰囲気が感じられてならないのだが。
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未来

谷垣禎一自民党総裁の言葉は民主党を攻撃したつもりでしょうが、
時代錯誤的でピンときません。
これでは野党にも成り切れないのではないでしょうか?

by 未来 (2009-11-02 18:53) 

末尾ルコ(アルベール)

未来様

その通りですね。谷垣総裁ご本人が、「あれでうまく攻撃できた」と思っていたというセンスの問題もあります。

                               ルコ
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-11-02 22:33) 

エトワール

最近の報道のあり方には疑問と危惧を感じます。報道というものは、本来、“客観的に”事実を伝えるものであるはず。ですが、テレビなどでのニュースの扱い方、観ている側への伝え方に、まるで、視聴率ありきの姿勢、媚びが透けて見えるようです。本来我々が知るべき情報へのプライオリティが低下し、人間の好奇心を“いたずらに”煽るだけの情報を延々と報道し続けているあたりにも、その片鱗があらわれていると思います。こうしたことの積み重ねが人の正常な価値観、判断力を鈍らせるのでは?
by エトワール (2009-11-03 17:50) 

末尾ルコ(アルベール)

エトワール様

まったくおっしゃる通りです。
「企業は利潤追求を旨としている」というのは分かるにしても、「報道」となれば「利潤追求」以外の大きな社会的責任があるはず。社会的責任をほぼ忘れかけているのが、現在のテレビメディアだと言えるでしょうね。

                                  ルコ
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-11-04 01:22) 

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