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パリ・オペラ座バレエ団 「最高」の存在 その⑩ 3月19日「ジゼル」ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン [愛とバレエ]

けれど3月19日「ジゼル」公演で最も観客の驚愕を生んだのはアルブレヒトを演じたマチアス・エイマンだった。
第2幕のアントルシャシス。
マチアス・エイマンのアルブレヒトは空間に裂け目を作った。
わたしは「異次元」を見てしまったのだろうか。
日本で最もバレエを観慣れているはずの東京文化会館の観客たちで埋まった場内は「驚愕の気」で満たされる。
ところどころから小さく「凄い・・」という声ともため息ともつかない気配が聞こえてくる。
確かにマチアス・エイマンは東京文化会館のステージ上に「異次元」を作ったのだ。
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