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4月の老夫婦の印象 2 [愛の景色]

歩いてきた老夫婦。
小柄な男性は赤ら顔で、口元はやや頑固そうに前へ突き出ている。
目つきはけっこう鋭い。
女性はさらに小柄で、小さな顔はやや日焼けしているだけで、大きな特徴も見当たらない。
けれど二人はしっかりと腕を組み、親しく話をしながら歩いていた。
男性はあくまで「男」であり、女性はあくまで「女」として。

当たり前のような景色のはずだけど、これは日本では当たり前に見かけることはできないものだ。

夫婦なのに「愛」を感じさせることの難しいこと。
日本だけではないのだろうが、特に日本の夫婦が「愛」を持続させることは難しいと言われる。
だからこそこの老夫婦は心に飛び込んで来たのだろう。

多分二人はお互いにその生涯で「愛している」といったこともないだろうし、「愛」という言葉自体も使ったことがない。

タグ: 美学 アート
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コメント 6

nano

チャーミーグリーンのCMを思い出しました( ̄ー ̄)ふっ
by nano (2010-04-23 05:44) 

ねこじたん

いつまでも男として女として っていいなぁ
by ねこじたん (2010-04-23 06:48) 

cjlewis

日本は、「結婚=お父さんとお母さんになること」って、意識が強いような気がします。だから、子供が「愛の結晶」と呼ばれることにちょっと違和感を感じます。
子供が生まれた途端、お互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合うようになるのもヘンですよね。そんな呼び方してたら、愛は語れないでしょ。(笑)
by cjlewis (2010-04-23 10:05) 

末尾ルコ(アルベール)

nano様

おお!

> ( ̄ー ̄)ふっ
   ↑
ニヒルですね~(゜-゜)

            RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-23 12:37) 

末尾ルコ(アルベール)

ねこじたん様

そうでありたいものです(^_-)-☆

              RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-23 12:38) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

確かに!
いつもcjlewisがおっしゃる、日本人は「大人の世界」と「子どもの世界」を区別しないという点も「お父さん化・お母さん化」に拍車をかけているような気も・・。

                          RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-23 12:41) 

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