SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~抜群に「語り口」に酔う!2015年6月27日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強靭に美しくする」講座~抜群に「語り口」に酔う!

♪グラミー賞のステージは、できるだけ多くの日本人が観るべきなのです。
無論米アカデミーも。
これをもって対米追従なんて言っちゃいけませんよ。

「語り口」という言葉が小説、そして映画など「物語の存在する芸術」において使われますが、映画で「語り口」に唸らされるのはやはり米国映画が多い。
「語り口」を重視しない映画、そして敢えて「語り口」を壊した形で作られる映画もありますし、もちろん「単に語り口が下手な」映画もあります。
2014年に日本でも公開された米国映画の中では、ウッディ・アレン監督の「ブルージャスミン」やロン・ハワード監督の「ラッシュ プライドと友情」などに唸らされた。
まあ、わたしはずっと以前からウッディ・アレン監督のファンなわけで、さらに近年の同監督作の中でも抜群の批評を得ている「ブルージャスミン」がおもしろいのは鑑賞前から分かっていましたが、「ラッシュ プライドと友情」には感服した。
わたしはそもそも「カーレース」に興味がないんです。
「ニキ・ラウダ」と言われても、(聞いたことあるような、ないような・・)というくらいのものだった。
だから「ラッシュ プライドと友情」にもさほど食指が動いてなかったんです。
ところが観てみれば、それはそれは見事な「語り口」で2時間強がアッと言う間。
「鑑賞前のわたし」と比較すると、「存分に映画を愉しんだわたし」「ニキ・ラウダに対する経緯が生まれたわたし」「カーレースに対する理解が芽生えたわたし」など、「2時間前とはかなり変わったわたし」が生まれているんです。
監督であるロン・ハワードの手腕に対しての敬意とともに、(ああ、これは映画および芸術の力であり魅力である)とあらためてシンプルな真理を認識した次第なのですよ。

♪グラミー賞のステージは、できるだけ多くの日本人が観るべきなのです。
無論米アカデミーも。
これをもって対米追従なんて言っちゃいけませんよ。

nice!(25)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 25

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0