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●あの夏の日の水あめの瓶・・・許すまじ、不法侵入の暴虐!! [「言葉」による革命]

●あの夏の日の水あめの瓶・・・許すまじ、不法侵入の暴虐!!

末尾ルコ「自然との対話で、知性と感性を鍛えるレッスン」

知らない人間が他人の家に勝手に入るこむのは犯罪である。
人間でなくとも、知らない猫や犬が家の中に入っていたら、大騒ぎである。
ましてマンボウやカンガルーが家の中に入ってきたら、驚天動地の大パニックになること必定ではないか。
かように、「不法侵入」という犯罪行為がわたしたち生活者の安寧を破壊するという点について異論のある方は滅多におるまい。
しかし現実には日々何のためらいもなく人様の家屋の中に闖入し、居座り、あまつさえ日常活動を脅かしている奴らがいるではないか。
そう。

虫だ。

蚊、蠅、よく分からない小さな羽虫、ゴキブリ、時に蛾とか、そして蟻・・・。
以前英会話教室で、仏教思想の影響を受けたオーストラリア人が、

「蚊も自分の子どもも同じ命だ。どちらも〈生きたい〉と切なる望みを持っている。さあ、蚊と自分の子どもの命とどちらが大切?」

という問いかけをしたが、同席していた中年婦人は即座に、

「そりゃ、子どもよ」と

真っ当な答えを返していた。

せめて家の外で遭遇するのはまだいいが、わたしとてこいつらが不法侵入をしてきた場合に容赦するつもりはない。
と言うか、今年、家の中で小蟻をしょっちゅう見かけるんですけど!
この前も脹脛(ふくらはぎ)の辺りが何となく変だなあと思ってみたら、3匹の小蟻が這っていた。
許し難い!
しかも蟻という連中、食品にたかって、時に台無しにしてくれる。
ま、わたしの管理が悪いというのもありますが。
忘れもしない、わたしが頑是ない幼年時代、ある夏の日、取って置きの瓶入り水あめをスプーンで掬ってぺろぺろなめようとしたその時、瓶の中は小蟻の野郎どもが黒々とのたうちまわっていた。
臥薪嘗胆、丘みどり!
あの屈辱を、おれは忘れてないぜ!!
小蟻どもよ、驕れる平家へ久しからずだぜ!!!

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いっぷく

>この前も脹脛(ふくらはぎ)の辺りが何となく変だなあと思ってみたら、3匹の小蟻が這っていた。
ヒアリだったらマスコミが押しかけたかもしれませんね。
国内ヒアリ被害者第一号として、どのチャンネルを回してもそれ一色。
1億円拾ったタクシー運転手のように、バラエティ番組から出演依頼が来るかも。
冗談はともかくとして、虫は人に危害を加えることがあるので注意しなけれはなりませんね。
昔、母親が物干しで洗濯物を干していて蜂に刺されたのですが、「蜂に2度刺されたら死ぬ」を信じていた私は、ちょっと心配しました。
でも実際、ハチ毒による死亡は意外と多いらしいので、やはり気をつけたほうがいいことは間違いないようですが、今我が家によく来るのはカナブンです。巣でもあるのかと言うぐらいたくさん来ます。カナブンが人を刺すという話は聞きませんが、知らずに噛まれたり刺されたりして、あとで大騒ぎにならないよう、いろいろな虫よけを試しています。

>ちょいちょい電話して「問題なし」を確認しています。
これは親孝行ですね。
私の母はもう超後期高齢者なので、認知症と診断はされていませんが、かかりつけの病院もないので、訪問看護のメディカルチェックは定期的に利用しています。
今は救急車を安易に使う人がいるために、本当に必要な人が呼んでも簡単に来てくれなくなったので、何かあったとき呼べる根拠(普段はこうだが今回はこうだなどと説明できる)のためと、普段からの健康管理のために利用している人が多いようです。
by いっぷく (2017-07-20 01:04) 

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