●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌54日~ジャン=クロード・ブリソー映画『愉楽への手ほどき』、そのエロスと「ぼかし」。~『眠狂四郎 炎上剣』、薄幸な少女との「瞬間」。 [「言葉」による革命]
●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌54日~ジャン=クロード・ブリソー映画『愉楽への手ほどき』、そのエロスと「ぼかし」。~『眠狂四郎 炎上剣』、薄幸な少女との「瞬間」。
末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」
11月23日(土)手術後249日目
退院後54日目
ジャン=クロード・ブリソーのフィルモグラフィーにはバネッサ・パラディ主演の『白い婚礼』もあって、これなんかも今観るとまた違ったおもしろさが発見できるだろう。
と言いますより、いい映画は鑑賞回数を重ねるほどに新たな発見がある、それだけの中身が詰まっているものだ。
と言いますか、ジャン=クロード・ブリソー監督の『愉楽への手ほどき』という映画、「ジャン=クロード・ブリソー」という名前がなかったら泡沫なエロティック映画かと思われるだろうけれど、冒頭(どうかなあ?)と感じつつも観続けていたらアッという間に終わってしまった。
女2人の、そして3人のレズビアンシーンがまずエロティックでとても官能的。
まあWOWOW放映で観たのですが、下半身部分のほとんどに円型のぼかしが入って来る。
ぼかしを入れる方々(?)のご苦労も大変だろうが、どう考えても性器周辺など映ってなさそうな場面をぼかすのはいかがなものか。
と言うか、「ぼかし」自体の是非を問うような議論を最近は見かけないが、ネットで「無修正」などという動画を簡単に視聴できる昨今、要するに一部映画にぼかしがあろうがなかろうが誰も気にしないということもあるのだろうか。
こんなことにも「結論先延ばし、棚上げ日本人」の一端が垣間見えるが。
しかし映画作家が心血注いで創り上げた作品に「ぼかし」・・・あまりに不細工であることは言うまでもない。
しかしまた、日本人がフランス人ばりの露出をする必要もない。
日本人には日本人ならではのエロティシズムがある。
『愉楽への手ほどき』は3人の女性によるレズビアンシーンから男性も入り交じる性愛展開となるが決して下品に堕することはなく、それどころか画面構成や俳優たちの配置、そしてチープな特撮映像までが60~70年代の映画へのオマージュを飛び越えて、コナン・ドイル在りし日の怪しげな「心霊写真」へのオマージュにも感じさせられてくれて心地よい。
それにしても『眠狂四郎 炎上剣』。
寺社での殺陣シーンだけでなく、クライマックスで狂四郎は不幸な少女と語らう。
二人の人生が交わるのはこの瞬間が最後かもしれない。
少女の笑顔。
何もかも分かった上で深い微笑みを浮かべる狂四郎。
運命の中の二人の登場人物を切り返しカメラで捉えるシーンは映画の醍醐味の一つだ。
市川雷蔵の見事な「映画演技」を再確認できたのも嬉しかった。
末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画の話題」
11月23日(土)手術後249日目
退院後54日目
ジャン=クロード・ブリソーのフィルモグラフィーにはバネッサ・パラディ主演の『白い婚礼』もあって、これなんかも今観るとまた違ったおもしろさが発見できるだろう。
と言いますより、いい映画は鑑賞回数を重ねるほどに新たな発見がある、それだけの中身が詰まっているものだ。
と言いますか、ジャン=クロード・ブリソー監督の『愉楽への手ほどき』という映画、「ジャン=クロード・ブリソー」という名前がなかったら泡沫なエロティック映画かと思われるだろうけれど、冒頭(どうかなあ?)と感じつつも観続けていたらアッという間に終わってしまった。
女2人の、そして3人のレズビアンシーンがまずエロティックでとても官能的。
まあWOWOW放映で観たのですが、下半身部分のほとんどに円型のぼかしが入って来る。
ぼかしを入れる方々(?)のご苦労も大変だろうが、どう考えても性器周辺など映ってなさそうな場面をぼかすのはいかがなものか。
と言うか、「ぼかし」自体の是非を問うような議論を最近は見かけないが、ネットで「無修正」などという動画を簡単に視聴できる昨今、要するに一部映画にぼかしがあろうがなかろうが誰も気にしないということもあるのだろうか。
こんなことにも「結論先延ばし、棚上げ日本人」の一端が垣間見えるが。
しかし映画作家が心血注いで創り上げた作品に「ぼかし」・・・あまりに不細工であることは言うまでもない。
しかしまた、日本人がフランス人ばりの露出をする必要もない。
日本人には日本人ならではのエロティシズムがある。
『愉楽への手ほどき』は3人の女性によるレズビアンシーンから男性も入り交じる性愛展開となるが決して下品に堕することはなく、それどころか画面構成や俳優たちの配置、そしてチープな特撮映像までが60~70年代の映画へのオマージュを飛び越えて、コナン・ドイル在りし日の怪しげな「心霊写真」へのオマージュにも感じさせられてくれて心地よい。
それにしても『眠狂四郎 炎上剣』。
寺社での殺陣シーンだけでなく、クライマックスで狂四郎は不幸な少女と語らう。
二人の人生が交わるのはこの瞬間が最後かもしれない。
少女の笑顔。
何もかも分かった上で深い微笑みを浮かべる狂四郎。
運命の中の二人の登場人物を切り返しカメラで捉えるシーンは映画の醍醐味の一つだ。
市川雷蔵の見事な「映画演技」を再確認できたのも嬉しかった。
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