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衒学趣味とフランソワ・ラブレーとル・クレジオ [ルコ的読書]

今朝は以前紹介したル・クレジオ講演の中から次の言葉を。

フランス語のもっとも偉大な作家であるフランソワ・ラブレーは、かつてソルボンヌの人々の衒学趣味との戦いに赴き、彼らの顔に民衆語からつかみ取った言葉を投げつけました。

         「ノーベル賞講演 逆説の森の中で」ル・クレジオ 星埜守之訳より

衒学趣味というのは嫌いではないですが、その活用の仕方に人芸性が現れます。
いまだに「おアカデミックな」仲間内の言語だけで話をして悦に入っている人たちが大学や美術館界隈にいなくもありません。
その滑稽さと無意味さ・・ですよね。
「普通の生活者」にも届く言葉でなければ。

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コメント 2

ゆか

おはようございます。
ご自分の研究だけでなく、人間性も優れた方はいらっしゃるものですね。
「仲間内の言語だけで話をして悦に入っている人たち」に普段から何かしら
思う所があってこう仰ったのでしょうけど、学問は人のためであればこそ、
人にわかりやすい言葉で話すべきだと私も思います。
by ゆか (2009-10-26 09:19) 

末尾ルコ(アルベール)

ゆか様

>学問は人のためであればこそ、
人にわかりやすい言葉で話すべきだと私も思います。

おっしゃる通りで、「難しいことを理解する努力」は必要だと思いますが、それにしても「誰に向けて書いているんだ」というような文章がけっこうありますからね。
それと大学関係や美術館界隈によくいる「スノッブ」の皆さんにも困りものです。

                                ルコ
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-10-26 16:07) 

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