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「力道山」ソン・へウン監督 (批評後半) [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「力道山」ソン・へウン監督

プロレスを扱う映画がよくこそばゆい展開になるのは、試合を「ショー」としてとらえるか「真剣勝負」としてとらえるか曖昧だからだ。稀なケースを除きプロレスはもちろん「ショー」なのだが、なぜか多くの映画で「真剣勝負」として扱われている。この「力道山」もそのあたりが曖昧で、力道山の苦悩がはっきり迫って来ない。しかし完全な「ショー」として扱えば、ストーリーとしてさばくのがかなり難しくなるだろうから、案外プロレスは難物だ。
ところで「力道山」の中、遠藤幸吉役として秋山準、東浪役として橋本真也が出演していたが、わたしは「彼ら」だと気づかなかった。(だからどうした!という気もしますが 美笑)

5点
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コメント 4

ゴン太

これが女性には理解できないことは重々承知の上で、なんと
ご説明したらよいか・・・もう「生理が違う」としか申し上
げようがないんですね。

かつて開高健は「プロレスのおかげで戦争をせずにすんだ。」
と言い切りましたが、果たして、プロレスを真剣勝負として
観るか?完全なショーとして観るか?白黒つけられないところ
にその存在意義があるわけでして・・・

真剣勝負をどう捕らえるかで、ほぼ一年中、毎日あれだけの
ワザを市民体育館やスーパーの駐車場で1年中毎日「受けて」
いるとするなら、それはまさに真剣勝負でしょうし・・・

もう語尾が固まらない時点で、何をか言わんやなのですが、
ただ・・・

「プロレスなんて所詮ヤラセだ」などという男はきっと、膝
に手を置くホステスに向かって「客としか見てないんだろ?」
などと言ってしまうワケで・・・

そこに白黒つけてしまうのは「無粋」なこととして、どうか
お目こぼしして頂くワケには、まいりませんでしょうか?
by ゴン太 (2010-04-05 00:35) 

末尾ルコ(アルベール)

ゴン太様

おっしゃっていること、よく理解できますよ。
わたしは長い間プロレスファンだったわけですから。

「真剣勝負」を「スポーツ的に勝敗を争う」ものと考えれば、プロレスを「真剣勝負」と呼ぶわけにはいかないとなるでしょうが、

> 「プロレスなんて所詮ヤラセだ」などという男

そういう連中の俗物ぶりはいやというほど見ていますから、このご意見もよく分かります。

ここでプロレスの「白黒」つけようという気は毛頭なく、しかし映画のストーリー上「勝敗を争うスポーツとしてとらえる」のは不自然になるという点に言及したのみです。

ちなみにわたしは新日・全日・国際の3団体時代までの「プロレスラーが特別な存在」だった頃までを愛していました。

繰り返しますが、ゴン太様のおっしゃること、ひじょうによく理解できます。

                                  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-05 00:47) 

ゴン太

トドの詰まり、

「プロレスを扱ったものは、すべからくプロレスの一部である。」

ということになるのかもしれません。


by ゴン太 (2010-04-05 21:55) 

末尾ルコ(アルベール)

ゴン太様

多少哲学的に言えば、そういうことかもしれませんね。

                        RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-06 01:34) 

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