SSブログ

ダ・ヴィンチはおもしろい?  「ラロックの聖母」ザ・ベストハウス123 『ラロックの聖母』研究会 幻冬舎 [ルコ的読書]

この本のおもしろさは単に「ラロックの聖母」の謎を検討することではなく、レオナルド・ダ・ヴィンチという人間について分かりやす焦点を当てているところだと思う。
美術に詳しい人であればダ・ヴィンチの生涯についてもおおむね知っているだろうが、わたしは(わたしだけではないと思うが)どうも教科書的なものに対する反発があって、つまり学校の教科書にデカデカ載っているような人物に対してはあまり興味が湧かないという傾向が特にティーンエイジャーの頃に強かった。
いや反発と言うよりも、こうかもしれない。
「教科書に載っているような人についてはみんな知っているのだから、別におれが調べたりしなくてもいいや、ケッ!」
とまあ、ほとんど駄々っ子のようなメンタリティで半ば避けていたダ・ヴィンチ。
でもそんなものじゃないでしょうか?
責任をなすりつけるわけではないけれど(笑)、やっぱり教科書っておもしろくなかった。
本当は美術も文学も歴史も最高にエキサイティングなものなのに、いかにもつまらなそうに書いていた。
そのおかげて(笑)、ロダンやシェークスピアなどに生涯興味が見てない人もけっこういるのではないだろうか。
もったいない話だ。

と、いつもながら話は横道に逸れたけれど、次回からしっかり「ラロックの聖母」です。

nice!(42)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 42

コメント 2

cjlewis

教科書が面白くないってより、日本では身近に感じられないから興味がわかないってのもありますね。
昔、「モナリザ」が日本に来たときの、あのバカ騒ぎ、、、元々アートに興味のない人まで押し掛けて、行ったとしても、きちんと見ることのできない状態。ヨーロッパじゃ、無料の美術館にも、普通にダビンチやミケランジェロが置いてありますよね。そんな有名な作品じゃなくても、やっぱ、「天才だ!」と思ってしまします。。。
by cjlewis (2010-04-05 10:08) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

人気画家の展覧会などはどうしても「イベント」になってしまうのが日本の辛いところですね。
確かに満員の美術館といのは「鑑賞」している気分になれません。
あれっていくら照明や配置に気を使っても、満員電車の中で観ているのに似た感覚がありますものね。

                                 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-05 15:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0