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わたしの愛するカラヴァッジョ作品  「ホロフェルネスの首を切るユディト」その2 [ルコ的読書]

ところでユディトの物語をご存じだろうか?
これは旧約聖書外典「ユディト記」の中の物語なのだが歴史的事実かどうかというと、「違うだろう」という説が有力になるようだ。
かと言って、神話や聖書にまつわる話を「単なる作り話・迷信」などというスタンスも実につまらない。
長い年月の渡って伝わってきた話には、そのような「話」が生まれる「何か」があったと考える方が理にかなっているし、それよりも何よりも、わたしは「神話」や「聖人伝」の美しさに魅了されるのだ。
その「美しさ」は人間の魂の深層にまで食い込んで来るもので、多くは「恐怖」をも伴う。
そして「美」は「恐怖」を伴っていてほしいというのがわたしの感覚なのだ。

次回ユディトの物語について簡単に触れよう。
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cjlewis

聖書はたとえ話の世界ですからね。
元になる「何か」があったに違いないと私も思います。
現在聖書としてまとめられている文書は、
長い年月を経て、このカタチになったわけで、
歴史の中で、多くの文書が削除されました。
明らかに「異端」というものもあったでしょうが、
何らかの「恐怖」を感じ、削除されたものも
あったのではないかと、私は思っています。
by cjlewis (2010-05-25 23:45) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

>  歴史の中で、多くの文書が削除されました。

そのようなことも含め、「聖書」ってものすごくエキサイティングな本だと思います。
「キリスト教とは関係ないから」とか「迷信だから」などと言って無視するのはとても浅薄ですよね。

                             RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-05-26 00:47) 

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