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「美と戦慄」の完璧なバランス 「ぼくのエリ 200歳の少女」 [生と死のためのアート]

トーマス・アルフレッドソン監督のスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」にはもちろん派手なスプラッターシーンやCGを多用したシーンなどない。
「恐怖シーン」はもちろんあるのだけれど、「行き過ぎず、足りないこともない」という唖然とするほど見事なバランスの上に完成した稀有なヴァンパイヤ映画だ。
この作品の「恐怖シーン」を「怖い」と感じるかどうかは個人差があるだろうけれど、少なくとも優れたヴァンパイヤ映画に必要なのは「恐怖と美の融合」であると思う。
つまりヴァンパイヤ映画の恐怖シーンは美しくなければならないというのがわたしの考えだし、多くのヴァンパイヤ映画ファンも同じだろう(多分)。
「戦慄と美」、そう、牧歌的なきれいさなどヴァンパイヤ映画に必要ない。
「ぼくのエリ 200歳の少女」でどれだけ「戦慄と美」が混ざり合ったシーンがあったことか。
色彩のバランス、カメラの動き・・・すべてが信じられないほど完璧に近い。
「ぼくのエリ 200歳の少女」をハリウッドでリメイクするというのだけれど、この「完璧」をどうリメイクすると言うのか。

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コメント 4

ritton2

おはようございます。お祝いコメント有り難うございます^^ これからも宜しくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ
by ritton2 (2010-08-08 09:56) 

末尾ルコ(アルベール)

ritton2様

こちらこそです!

            RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-08 15:07) 

しまみ

私はこの映画見ていないのですが、それほどまでに完璧な作品を
リメイクする意味がわかりませんね(^^;
ハリウッドの人々の考えることって、ときどき理解に苦しみます・・・。

by しまみ (2010-08-09 00:24) 

末尾ルコ(アルベール)

しまみ様

今のハリウッドはオリジナリティやクリエイティヴィティを喪失しているということでしょうね。

                          RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-09 04:08) 

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