SSブログ

プロレスと格闘技と江戸川乱歩 楽しいインチキ臭さ [エッセー・闘う敗北者たち]

世の中にはつまらない「インチキ臭さ」と心地よい「インチキ臭さ」がある。
心地よい「インチキ臭さ」の例として適切だと思われるのが江戸川乱歩の小説群だ。
「怪人二十面相」だの「人間椅子」だのどうにもこうにもインチキ臭い。
しかしこのインチキ臭さ、実に実に楽しいのだ。
プロレスを思い返すと、まさしくインチキ臭さがファンの心を躍らせて来た。
「鉄の爪」「仮面貴族」「ラテンの魔豹」「死神」「流血大王」・・・これらのニックネームにどれだけワクワクして夜も眠れなかったファンが多かったことか。(わ、わたしじゃないですよ・・。ええ、決して 笑)
そして初期のUFCにも真剣勝負でありながら適度なインチキ臭さが漂っていたのだ。
ところが競技化し、人気が定着するとともにファイターのアスリート化、さらに無個性化が進み、よほど予備知識がなければ対戦している選手の区別がつかないという事態まで生じて来た。

nice!(24)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 24

コメント 10

nano

>心地よい「インチキ臭さ」
雰囲気として何となく分かる気がします(。・w・。 ) ププッ
by nano (2010-08-14 01:26) 

末尾ルコ(アルベール)

nano様

ありがとうございます!(笑)

                  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-14 01:35) 

竜眼寺暁

暁もハルク・ホーガンとかプロレスの試合を見ると、
良い意味でそのような感覚になります。^ω^
by 竜眼寺暁 (2010-08-14 04:25) 

末尾ルコ(アルベール)

竜眼寺暁様

ですよね!
ホーガンよりさらに以前は「雰囲気だけ」で勝負していたレスラーも多く、楽しかったですよ。

                       RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-14 07:20) 

zak

インチキ臭さの臭さ加減が絶妙なんでしょうね・・
by zak (2010-08-14 08:44) 

末尾ルコ(アルベール)

zak様

時代背景もあったのでしょうが・・。

                   RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-14 16:42) 

TBM

初期は怪しかったですね。
片手にのみグローブをはめた選手とか...
その後、柔術~レスリングがベースの選手が主流となり、
インチキ臭さはなくなった気がします。
by TBM (2010-08-14 23:52) 

末尾ルコ(アルベール)

TBM様

忍者もいましたよ(笑)
でもUFC117はおもしろかったですよ!

                      RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-15 01:48) 

cjlewis

「レスラー」で上手く描かれていますが、
プロレスはエンターテイメントなんですよね。
ヒーローもヒールもそのキャラ設定から
重要だと思います。
by cjlewis (2010-08-15 09:37) 

末尾ルコ(アルベール)

cjlewis様

そうなんですよね。
そして「キャラクター」が「手作り」か「企業的」かでプロレスラーの雰囲気もグッと変わります。

                           RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-08-16 08:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0