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映画「一命」。異様なまでの迫力が造形された〈切腹〉シーン。 [吉高由里子]

三池崇史監督「一命」は完璧な映画でも完璧に近い映画でもないけれど、その上でとてもとても魅力的な作品になっている。
三池崇史監督「一命」の冒頭、二人の浪人が〈切腹〉を申し出る。
申し出た先は名門井伊家。一人目は市川海老蔵演ずる津雲半四郎。二人目は瑛太演ずる千々岩求女。
登場順では前述の通りだが、千々岩求女は「過去の話」として語られるので、映画の中の時間経過としては千々岩求女、津雲半四郎の順となる。
〈切腹〉というのが〈狂言切腹〉であるかどうかが映画「一命」の重大なポイントとなっている。
にしても、その〈切腹〉シーンの緊張感は尋常ではない。
井伊家の武士たちが取り囲む中で座する浪人。武士たちは不測の事態に備え、「何か」が起こればすぐさま刀を抜く用意はできている。その一斉に「動こう」という空気感がスクリーンから有機的な雰囲気として伝わって来る。まずはこのシーンだけでも十分過ぎるほどの「観る価値」がある。


♦ 「言葉」による革命 ♦  わたしは強く提唱する、「革命」に参加を!

        革命家 末尾ルコ(アルベール)

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